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テイト・テイラー監督 「マー -サイコパスの狂気の地下室- (2019)」

レンタルDVDで映画「マー -サイコパスの狂気の地下室-」を観る。

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スー・アンは、静かなオハイオのとある街で自分の殻にこもって暮らしている孤独な女性。

ある時、地元の女子高生が通りかかったスー・アンに自分の代わりに酒を買ってくれるよう頼む。

それをきっかけに彼女は、パーティができるように自宅の地下室を提供する。

但し、彼女の家の簡単なルールに従わなければならない――誰かはしらふでいる、文句を言わない、二階に上がってはダメ。

そして、彼女のことを「マー」と呼ぶ。

そんなマーのもてなしで楽しい時間が過ぎていくが、やがてマーの態度が変わり始める…。


★★★★★★・・・・(6/10)

原題「マー:MA」だけではインパクトが薄いので、無理矢理付けたサブタイトルが「サイコパスの狂気の地下室」なのでしょう・・・「サイコパス」はそのままの意味でしょうし「狂気の地下室」は「パラサイト 半地下の家族」を彷彿させます。

ただ、本作の犯人はサイコパスでは無い様に見えますし、「狂気の地下室」はラストシーンだけですので、かなり苦しいサブタイトルで、個人的には原題だけの方が単純だけど内容が分かりづらく、逆に話題作りには良かったように思えます。

本作は主役の「マー」演じる女優さんが全てです。

彼女の演技や存在感で物語は進み、爆発し、エンディングを迎えます。

そこはとても良かったと思いますし、この女優さんに拍手です。

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【ネタバレ注意】

ただ、物語自体が・・・上手く練られた部分とそうでない部分が共存し、観ている側がどこか突き抜けられないもどかしい印象でした。

彼女の心情は分かるが、なぜ今になって?

同じ町に暮らして今までどうしていたの?

彼女はいじめにあったからおかしくなったのかな?

だったら娘の父親は?娘の病気は?

すっきりしないのです。

観ている最中はそれほど気にならなかった部分が、あのラストで、もしくは収録されていたもう一つのラストでも、いろんな疑問が湧き出てしまします。

サイコ物の殺人鬼でもなく、ホラーの化け物でもなく、いじめっ子の復讐劇。

よく考えると殺した人数もそれほど多くはないし、1人は関係ない人だし、肝心な女も生きてるし。

復讐の対象が本人ではなく子どもたちって所が多少のサイコぶりを感じますが、それ以外は近所の危ないおばさん風。

私的にはサイコよりも、そっちの方が怖く感じますが。

じっくりと追いつめる子供に対し、ジョギング中のあの女性は出会ったとたんにひき殺す場面は笑ってしまいました。

結局、彼女は何したかったのかな?

生き残った子どもたちは彼女の娘を虐めて、歴史は繰り返されるのか?

最近の高校生たちエゲつね~。

それが一番の感想です

◆「マー -サイコパスの狂気の地下室- MA」 2019年/アメリカ 【99分】
監督:テイト・テイラー 脚本:スコッティ・ランデス 撮影:クリスティーナ・ヴォロス 音楽:グレゴリー・トリッピ 出演:オクタヴィア・スペンサー/ジュリエット・ルイス/ダイアナ・シルヴァーズ/コーリー・フォーグルマニス/ルーク・エヴァンス/マッケイリー・ミラー/ミッシー・パイル/アリソン・ジャネイ

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