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土井裕泰監督 「罪の声 (2020)」

レンタルDVDで映画「罪の声」を観る。

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35年前に起きた食品会社を標的とした脅迫事件は、警察やマスコミを翻弄し続け、日本中を巻き込んだ衝撃的な日本犯罪史上初の劇場型犯罪となった。

しかし犯人グループは忽然と姿を消し、事件は解決することなくそのまま時効を迎えた。

大日新聞記者の阿久津英士は文化部記者ながら、この“ギンガ・萬堂事件”を取り上げた特別企画班に入れられ、戸惑いつつも取材を重ねていく。

一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中に古いカセットテープを発見し、自分の声が“ギン萬事件”で使われた脅迫テープの声と同じことに気づく。

知らないうちに事件に関わってしまったことに罪悪感を抱きながらも、なぜ自分の声が使われたのか、その謎を解き明かすべく自ら事件を調べ始める曽根だったが…。


★★★★★★★★・・(8/10)

予告編を観て

「誘拐事件に自分の子供の頃の声が使われたって・・・・たしか以前に観た韓国映画であったな※。最近多い韓国のリメイクか?」

と思って観てみましたが、

全然違いました!

それならそうと最初に行ってくれ

と言いたくなりそうな、「グリコ森永事件」をモチーフとした社会派ミステリ。

あの事件でも脅迫に使われた声の主である子どもは今もどこかで生きている。

そこに焦点を当て、昭和の未解決事件を謎解く意欲作です。

リメイクどころか日本でしか作れない物語であり、日本人だからこそ理解ができるお話であります。

前半、主人公二人の邂逅までは多少タラタラした展開が続きますが、事件の核心に繋がる流れはよく整理されていますし、人間ドラマとしても見ごたえがあります。

142分と短くはない映画ですが、飽きることなく鑑賞できました。

特に後半の関係者たちのドラマにはやられましたし、それでいて後味は悪くない。

とても面白かったです。

久々に見ごたえがあって面白い邦画を観たって感じですかね。

日本アカデミー賞の最優秀脚本賞も頷けました。

ただ、「グリコ森永事件」を知らないで本作を観る人。

これはあくまでフィクションであり、真相の可能性のひとつ。

事件は何も解決していませんし、こんなに劇的でないかもしれません。

あくまで推理小説のひとつとして楽しむべきかと。

◆「罪の声」 2020年/日本 【142分】
監督:土井裕泰 原作:塩田武士 脚本:野木亜紀子 撮影:山本英夫 音楽:佐藤直紀 主題歌:Uru 出演:小栗旬/星野源/松重豊/古舘寛治/市川実日子/火野正平/宇崎竜童/梶芽衣子
※第44回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞

※「殺人の疑惑」だったかな。

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テーマ : 邦画
ジャンル : 映画

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