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クリント・イーストウッ監督 「チェンジリング(2008)」

録画した映画「チェンジリング」を観る。

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1928年、ロサンゼルス。

シングルマザーのクリスティン・コリンズは、9歳の息子ウォルターを女手一つで育てる傍ら電話会社に勤め、せわしない日々を送っていた。

そんな彼女はある日、休暇を返上してウォルターをひとり家に残したまま出勤する羽目に。

やがて夕方、彼女が急いで帰宅すると、ウォルターは忽然と姿を消していた。

警察に通報し、翌日から捜査が始まる一方、自らも懸命に息子の消息を探るクリスティン。

しかし、有力な手掛かりが何一つ掴めず、非情で虚しい時間がただ過ぎていくばかり。

それから5ヶ月後、ウォルターがイリノイ州で見つかったという朗報が入る。

そして、ロス市警の大仰な演出によって報道陣も集まる中、再会の喜びを噛みしめながら列車で帰ってくる我が子を駅に出迎えるクリスティン。

だが、列車から降りてきたのは、ウォルターとは別人の全く見知らぬ少年だった…。


★★★★★★★・・・(7/10)

猟奇殺人モノ、謎解きサスペンス、母子の感動ドラマ、社会派告発モノ。

淡々と事実を積み重ねる事で、そのどれにも特化しないお話になっています。

だからと言って面白くない訳ではなく、殺人鬼の残忍さには目を背け、警察の横暴には腹が立ち、母親の息子の生を信じる姿には涙し、最後には痛々しさと希望がごちゃ混ぜになった感動が心に響く。

この複雑でありながらも無駄な場面が1つもなく積み上げられた構成はさすが監督と言うべきでしょうか。

また、少ない台詞の中で最後までぶれない演技でその存在感を発揮したアンジェリーナ・ジョリーもお見事でした。

2時間以上の作品ですが、最後まで飽きることなく鑑賞できました。

とても面白かったです。

あえて難を言えば、実話を下敷きにしている分、すべての面に確固とした結末がないのが、若干の物足りなさを残す事。

事件の真相、その後の警察組織の動き、主人公のその後の生涯も気になる所です。

アンジェリーナ・ジョリー主演なのでちょっと敬遠していた作品でしたが、今となっては

「もっと早く観りゃよかった」

と思える作品でした。

◆「チェンジリング CHANGELING」 2008年/アメリカ 【142分】
監督:クリント・イーストウッド 脚本:J・マイケル・ストラジンスキー 撮影:トム・スターン 音楽:クリント・イーストウッド 出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/ジェフリー・ドノヴァン/コルム・フィオール/ジェイソン・バトラー・ハーナー/エイミー・ライアン/マイケル・ケリー

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