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フリーマントル著 「魂をなくした男(下)」

ブライアン・フリーマントル著 戸田裕之訳 「魂をなくした男(下)」(新潮文庫/2014年刊)を読む。

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MI6部長は焦っていた。

チャーリー暗殺を計画したが失敗。

再び抹殺を企てるも、同組織内では早くも責任のなすりあいが始まっていた。

一方でMI5はチャーリーを狙撃した犯人を突き止めるため調査を開始。

そんな中、MI6がチャーリーに銃口を向けるのが目撃され、両情報機関の非難合戦はピークに。諜報員同士の騙しあいに次ぐ騙しあい、暗闘、嫉妬…。

エスピオナージュの白眉。

★★★★★★★★・・(8/10)

2013年に刊行された16作目(新潮文庫では15作目)のチャーリー・マフィンシリーズで、シリーズ最終3部作の第3部。

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高校生の時に1作目の「消されかけた男」を読み、2019年に再読し、それから2年かけてシリーズを読み続け、やっと読了。

まずは、シリーズを読み終わった満足感でいっぱいです・・・・にしても、未訳の9作目が気になる所です。

物語は下巻に入ってからも牽制&騙しあいの会議と尋問が中心。

前半は先の見えない展開が途中まで続きますが、チャーリーの妻が起死回生の活躍を見せるとともに、一気に物語は終盤まで。

チャーリー自身の大活躍は少なかったものの、最後にはプロらしい閃きを見せてくれます。

そして大団円。

30年以上も続いたシリーズとしては多少の物足りなさは残すものの、お見事な締めくくりでした。

続きを読みたい気持ちはありますが、フリーマントル氏も80歳を過ぎているので無理は言えません。

この2年間、とても楽しい時間を過ごさせてくれたことを感謝し、チャーリー・マフィンにお別れをしたいと思います。

なので★ひとつオマケです。

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◆Brian Freemantle 「Red Star Falling」(2013/GBR)

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