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宇佐美まこと著 「愚者の毒 (2016)」

宇佐美まこと著 「愚者の毒」(祥伝社文庫/2016年刊)を読む。

bookoff1o312 (5)

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。

互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。

しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。

全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。

絶望が招いた罪と転落。

そして、裁きの形とは?

衝撃の傑作!

※第70回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉受賞作


★★★★★★★・・・(7/10)

本屋で煽り文を読み面白そうだったので購入。

著者の作品を読むのは初めて。

文章や読みやすく、細かい描写も苦にならず、すぐに読了。

殺人事件の謎解きミステリとして読む作品ではなく、トリックやどんでん返しよりも、作中で語られる60年代の廃坑後の壮絶な困窮や80年代のシングル家庭の孤独な貧困。

そこに関わる2人の女性と1人の男の暗く悲しい運命を描いた因果応報の人間ドラマ。

多分、ある年齢以上の読者でないと、舞台となる時代の空気感を共有できないかな。

とにかく暗くて、クドクドとしたお話なのですが、それでも最後まで読めるのは構成の上手さでしょうか。

面白かったです。

あえて難を言えば、ある程度読み進めると結末の予想が付いてしまうのが、残念だったかな。

女性が主人公であり、プロセスの丁寧な描写などから著者は女性だと分かりましたが調べたら40代で小説を書き始め50歳でデビューした方なのですね。

だからこそ物語や人物に重厚さが醸し出されている訳だ。

ホラー小説やすでにドラマ化された作品もあるようなので、機会があったらそちらも読んでみたいと思います。

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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