荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
フリーマントル著 「スパイよ、さらば (1980)」
ブライアン・フリーマントル著 池央耿訳 「スパイよ、さらば The Iron Cage」(新潮文庫/1982年11月刊)を読む。

二重スパイ・ハートマンは、もう引退したかった。
病床の妻は死に、息子は独立した。
金のための嫌な仕事をする必要はない。
そろそろ老いも感じる。
しかし、あまりに卓越したその経歴のため、二大国の情報部は決して彼を自由にしてくれなかった。
だが、ついにチャンスが訪れた。
彼の身代りになってくれそうな男を見つけたのだ。
人並みの幸せを夢みたスパイが立てた完壁な作戦とは?
解説:池央耿
★★★★★★★・・・(7/10)

二重スパイ・ハートマンは、もう引退したかった。
病床の妻は死に、息子は独立した。
金のための嫌な仕事をする必要はない。
そろそろ老いも感じる。
しかし、あまりに卓越したその経歴のため、二大国の情報部は決して彼を自由にしてくれなかった。
だが、ついにチャンスが訪れた。
彼の身代りになってくれそうな男を見つけたのだ。
人並みの幸せを夢みたスパイが立てた完壁な作戦とは?
解説:池央耿
★★★★★★★・・・(7/10)
立て続けに日本の小説を読んだので、一息入れて海外モノを。
先月、著者のチャーリー・マフィン・シリーズを読み終わったのですが、まだ著者の作品が読みたくなり古本屋で購入。
フリーマントルがジャック・ウィンチェスター名義で1980年発表したスパイ小説です。
米ソ両国から依頼を受けている優秀な老スパイが、妻の死を切っ掛けに引退し安寧を得ようとするが、その優秀さゆえに両陣営から許しは得られず。
自由を得るために主人公は一つの作戦を立てる・・・
最初は2重スパイの話かと思って読み始めましたが、主人公がナチス収容所に入っていた過去が物語を大きく変えていきます。
比較的短いお話ですが、スパイの非情な世界と主人公の過去とが交差する残酷な人間ドラマ。
エスピオナージュとしても、どんでん返しのサスペンスとしても楽しめました。
また、逆境ながらも知力に富んだ老スパイって主人公はチャーリー・マフィンを彷彿させます。
とても面白かったです。
正直、著者の作品は、チャーリー・マフィン・シリーズ以外は敬遠していましたが、こりゃ、読まなければいけない気がして来ました。

◆Jack Winchester 「The Solitary Man」(1980/GBR)
ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

先月、著者のチャーリー・マフィン・シリーズを読み終わったのですが、まだ著者の作品が読みたくなり古本屋で購入。
フリーマントルがジャック・ウィンチェスター名義で1980年発表したスパイ小説です。
米ソ両国から依頼を受けている優秀な老スパイが、妻の死を切っ掛けに引退し安寧を得ようとするが、その優秀さゆえに両陣営から許しは得られず。
自由を得るために主人公は一つの作戦を立てる・・・
最初は2重スパイの話かと思って読み始めましたが、主人公がナチス収容所に入っていた過去が物語を大きく変えていきます。
比較的短いお話ですが、スパイの非情な世界と主人公の過去とが交差する残酷な人間ドラマ。
エスピオナージュとしても、どんでん返しのサスペンスとしても楽しめました。
また、逆境ながらも知力に富んだ老スパイって主人公はチャーリー・マフィンを彷彿させます。
とても面白かったです。
正直、著者の作品は、チャーリー・マフィン・シリーズ以外は敬遠していましたが、こりゃ、読まなければいけない気がして来ました。

◆Jack Winchester 「The Solitary Man」(1980/GBR)
ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

- 関連記事
-
- フリーマントル著 「十二の秘密指令」 (2021/12/22)
- フリーマントル著 「スパイよ、さらば (1980)」 (2021/11/23)
- フリーマントル著 「魂をなくした男(下)」 (2021/10/21)
コメント
コメントの投稿
トラックバック