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フリーマントル著 「十二の秘密指令」 

ブライアン・フリーマントル著 新庄哲夫訳 「十二の秘密指令 The Factory and Other Stories」(新潮文庫/1990年7月刊)を読む。

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英国情報機関内にどうやら「もぐら=二重スパイ」がいるらしい。

情報工作本部長サミュエル・ベルは、自らの部下の内偵という屈辱的作業を強いられ、組織内での孤独感を深めてゆく。

窮余の一策としてベルは部下の信頼度を試す「秘密指令」を作成。

指令の遂行過程に組み込んだ巧妙なプログラムは、見事スパイを突き止めたかに思えたが…。

連作短編に挑んだフリーマントルの異色作。

【収録作品】
裏切り者/亡命者/救出/暗殺/もぐら/醜聞/マネー・チェンジャー/テロリスト・ルート/皇帝の密書/尋問/暗号破り/セカンド・チャンス

訳者あとがき:新庄哲夫


★★★★★★・・・・(6/10)

あとがきを読むと、どうやら日本の雑誌で掲載・初出された物語らしいです。

たぶん、それは著者のチャーリー・マフィンシリーズの日本での人気の高さを物語っているのでしょう。

本作は英国情報部内で起こる情報漏洩と二重スパイ探しが中心の12作の連作短編。

1篇1篇の主人公は違いますが、英国情報部部長が共通して登場、最後にはどんでん返しが待っています。

12作もあるので1作は非常に短いのですが、いろいろな事件の中で、いろいろな工作員の姿が楽しめる作品です・・・とは言えその分、各エピソードの盛り上がりと満足度は今一つではありますが。

とりあえず面白かったです。

なんとなくこれで著者との一区切りが出来たように感じました。

以後はまた別の作家のエスピオナージュを読んでみたいと思います。

・・・・とは言え、ル・カレの読まなきゃならない作品が本棚には数冊待っていますが。

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◆Brian Freemantle 「The Factory」(1989/GBR)

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