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誉田哲也著 「感染遊戯」

誉田哲也著 「感染遊戯」 (光文社文庫/2013年11月刊)を読む。

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会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。

刺された会社役員は薬害を蔓延させた元厚生官僚で、その息子もかつて殺害されていたというのだ。

さらに、元刑事の倉田と姫川の元部下・葉山が関わった事案も、被害者は官僚―。

バラバラに見えた事件が一つに繋がるとき、戦慄の真相が立ち現れる!

姫川玲子シリーズ最大の問題作。

【収録作品】
「感染遊戯/インフェクションゲーム」「連鎖誘導/チェイントラップ」「沈黙怨嗟/サイレントマーダー」「推定有罪/プロバブリィギルティ」 解説:中条省平


★★★★★★・・・・(6/10)

シリーズの第5作で「姫川玲子シリーズ最大の問題作」と銘打っていますが、中編4編のスピンオフ作品 です。

シリーズの主役である姫川と対立する“ガンテツ”こと勝俣警部補と、「シンメトリー」の短編「過ぎた正義」に登場した元刑事・倉田、かつての姫川班の葉山巡査部長を主役とした連作となっています。

私は2010年のTVドラマ「ストロベリーナイト」が好きだったので、ガンテツは武田鉄矢氏、倉田は杉本哲太氏、葉山は小出恵介氏をイメージして読みました。

なので、とても読みやすく、すぐに読了。

省庁や大企業の腐敗や隠ぺいを取り扱ったテーマに、「姫川玲子シリーズ最大の問題作」の謳い文句を、「大げさな」とも思いながらも半分は納得・・・酷いお話です。

面白かったです。

ただ、読んでいる内に

「あれ、これどっかで・・・・」

と、どこか記憶に引っかかるお話ばかりなので、もしかして過去に読んでいるかなと思いましたが、過去記事を見ても記録がない。

私の勘違いかな?と思いながらも読み終わり、ネットで調べたところ

「感染遊戯」は2010年のTV版で、「沈黙怨嗟」と「推定有罪」は2013年のTVスペシャル「ストロベリーナイト アフター・ザ・インビジブルレイン」にて既に映像化されていました。

読んではいませんでしたが、すべて観ていました。

詳しくは覚えてはいなかったにしろ、出演した俳優をイメージして読んだのですから、そりゃ引っかかるはな(笑)。

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※読み終わった後、録画していたTV版の「感染遊戯」「沈黙怨嗟」「推定有罪」を観ました。

こうやって続けて観ると繋がっているエピソードなのだと改めて確認。

ただ、「推定有罪」の結末が変わっていて、小説のテーマに比べれば結構小さく纏まっているのが物足りないトコでしょうか。

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