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東野圭吾著 「禁断の魔術 (2015)」

東野圭吾著 「禁断の魔術」(文春文庫/2015年6月刊)を読む。

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かつて湯川が指導した、高校の物理クラブの後輩・古芝伸吾が帝都大に入学してきた。

だが彼は早々に大学を中退してしまい、その影には彼の姉の死が絡んでいたらしい。

その頃、フリージャーナリストが殺された。

その男は代議士の大賀を執拗に追っており、大賀の番記者が伸吾の死んだ姉であったことが判明した。

草薙は伸吾の姉の死に大賀が関与しており、伸吾が大賀への復讐を企んでいると警戒する。

湯川はその可能性を否定しつつも、伸吾が製作したある“装置"の存在に気づいていた。

「私は君にそんなことをさせたくて科学を教えたんじゃない」――湯川と愛弟子の対決の結果は!?


★★★★★・・・・・(5/10)

著者のガリレオシリーズを最後に読んだのは「聖女の救済」だったと思います。

その後は読んでいませんが、TVシリーズは観ていました。

ただ、テレビの第2シリーズあたりからちょっと飽きが来て・・・忘れているエピソードも多いかな。

本屋でうらすじを読み、「久々にガリレオでも読むか!」と思い立ち、本書を購入。

後で調べたら同タイトルの短編集の中から本書だけを改稿長編化したのが本作らしいです。

なるほど・・・・

著者の以前の作品では感じなかった冗長さを覚え、このトリックで、この展開で、ここまで引っ張るのはどうかな・・・と思った私の目は確かだったのかな(ドヤ顔)。

なので、「面白かった!」と言うほどでもないのですが、よく考えたら小説のガリレオシリーズで、「あっと驚くどんでん返しにすっかり騙され面白かった!!」って作品は少ないかも。

キャラばかり立っていたテレビと違って、短編が多く結構地味な展開ですし、科学的であるために私なんかには予想が出来ないトリックが多かった気がします。

唯一、トリックが科学的ではなかった「容疑者Xの献身」には度肝を抜かれたかな。

昔は結構読んでいた著者ではありますが、ブレイクした頃からあまり読まなくなり、その後つぎつぎと映像化された作品には正直言って駄作(私感です)も多かった気がします。

今回はこれを機会にまた読み始めようかな・・・と思ったのですが、どうやら目論見は外れてしまいました。

またしばらくは著者の作品を読もうとは思わないでしょう。

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ジャンル : 小説・文学

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