荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
濱口竜介監督 「寝ても覚めても (2018)」
レンタルDVDで映画「寝ても覚めても」を観る。

地元の大阪を離れて東京で暮らしていた泉谷朝子。
カフェで働く彼女は、コーヒーを届けに行った先である男を見て息をのむ。
丸子亮平と名乗ったその男は、2年前、朝子のもとから突然姿を消した恋人・鳥居麦とそっくりな顔をしていた。
5年後、朝子は亮平と共に暮らし、満ち足りた穏やかな日々を送っていた。
そんなある日、麦がモデルとして売れっ子となっていることを知ってしまう朝子だったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)


地元の大阪を離れて東京で暮らしていた泉谷朝子。
カフェで働く彼女は、コーヒーを届けに行った先である男を見て息をのむ。
丸子亮平と名乗ったその男は、2年前、朝子のもとから突然姿を消した恋人・鳥居麦とそっくりな顔をしていた。
5年後、朝子は亮平と共に暮らし、満ち足りた穏やかな日々を送っていた。
そんなある日、麦がモデルとして売れっ子となっていることを知ってしまう朝子だったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
何かで批評を聞いた監督の「ハッピーアワー」を観たかったのですが、私の周りのレンタル屋では見つからず、そうしたら本作が公開され、結構良い噂を聞き「DVDになったらレンタルしよう」と思っていましたが・・・・あの不倫報道です。
カミさんは「観たくもない!」って言うし、私も報道された二人の仲睦まじい(?)写真が印象に残ってしまい、「今観ても私情が入るかも」と思い、止めてしまい・・・・忘れておりました。
そしたら昨年の「ドライブ・マイ・カー」の快挙と今年のアカデミー賞のノミネート。
「早々に観なければ」とレンタルしました・・・・主演男優はまたなんか報道されていますが。
原作は未読ですし、恋愛映画は苦手な私ですが
面白かったです。
東出氏の大根さは承知の上でしたが、本作に限って言えば、そこがまた良く働いていると思います。
また主人公の唐田さんも素人演技ですが、どこかこの子の持っている透明感と言うか不気味さと言うか、それが相まってl独特の雰囲気を醸し出していて、この二人の特殊な雰囲気や世界観にハマれば、最後まで面白く鑑賞できます。
前半は同じ顔を持つ対照的な2人の男を愛した女性の揺れる心の軌跡を通して、人が人を好きになることの不思議を丁寧に描き出しています。
まぁ、そっくりな男と出会う時点でリアルと言う意味では外れているのですが、それでも脇である友人たちとのコミュニケーションや東日本大震災の位置づけが、主人公2人を不思議な世界に飛ばさないようなアンカーになっています。
そして、途中より登場する第3の主人公。
ここから物語は、タイトルである「寝ても覚めても」に通ずる、より不思議でスリリング(ホラー?)めいた様相を呈します。
後は・・・・・彼女の選択と行動を観ている側がどう受け止めるかでしょう。
個人的にはこの彼女の行動こそが本作の中で一番リアルだったのかな・・・とも思えました。
批判や嫌悪、もしくは後味の気持ちの悪さはあるかもしれませんが、久々に映画の最初から画面に引っ張られる恋愛映画を観た気がします。

◆「寝ても覚めても」 2018年/日本 【119分】
監督:濱口竜介 原作:柴崎友香 脚本:田中幸子/濱口竜介 撮影:佐々木靖之 出演:東出昌大/唐田えりか/瀬戸康史/山下リオ/伊藤沙莉/渡辺大知/仲本工事/田中美佐子
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カミさんは「観たくもない!」って言うし、私も報道された二人の仲睦まじい(?)写真が印象に残ってしまい、「今観ても私情が入るかも」と思い、止めてしまい・・・・忘れておりました。
そしたら昨年の「ドライブ・マイ・カー」の快挙と今年のアカデミー賞のノミネート。
「早々に観なければ」とレンタルしました・・・・主演男優はまたなんか報道されていますが。
原作は未読ですし、恋愛映画は苦手な私ですが
面白かったです。
東出氏の大根さは承知の上でしたが、本作に限って言えば、そこがまた良く働いていると思います。
また主人公の唐田さんも素人演技ですが、どこかこの子の持っている透明感と言うか不気味さと言うか、それが相まってl独特の雰囲気を醸し出していて、この二人の特殊な雰囲気や世界観にハマれば、最後まで面白く鑑賞できます。
前半は同じ顔を持つ対照的な2人の男を愛した女性の揺れる心の軌跡を通して、人が人を好きになることの不思議を丁寧に描き出しています。
まぁ、そっくりな男と出会う時点でリアルと言う意味では外れているのですが、それでも脇である友人たちとのコミュニケーションや東日本大震災の位置づけが、主人公2人を不思議な世界に飛ばさないようなアンカーになっています。
そして、途中より登場する第3の主人公。
ここから物語は、タイトルである「寝ても覚めても」に通ずる、より不思議でスリリング(ホラー?)めいた様相を呈します。
後は・・・・・彼女の選択と行動を観ている側がどう受け止めるかでしょう。
個人的にはこの彼女の行動こそが本作の中で一番リアルだったのかな・・・とも思えました。
批判や嫌悪、もしくは後味の気持ちの悪さはあるかもしれませんが、久々に映画の最初から画面に引っ張られる恋愛映画を観た気がします。

◆「寝ても覚めても」 2018年/日本 【119分】
監督:濱口竜介 原作:柴崎友香 脚本:田中幸子/濱口竜介 撮影:佐々木靖之 出演:東出昌大/唐田えりか/瀬戸康史/山下リオ/伊藤沙莉/渡辺大知/仲本工事/田中美佐子
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