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誉田哲也著 「インデックス」

誉田哲也著 「インデックス」(光文社文庫/2017年8月初版)を読む。

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裏社会の人間が次々と惨殺された「ブルーマーダー事件」。

その渦中で暴力団組長・皆藤が行方不明になっていた。

組長の妻は、彼も巻き込まれたのではというのだが。

(表題作)マンションの一室で男が合成麻薬による不審死を遂げた。

近くでは、車と接触事故に遭った女性が、被害届も出さずにその場を去っていた―。

(「女の敵」)ほか、姫川玲子が様々な貌を見せる全八編!

【収録作品】
アンダーカヴァー/女の敵/彼女のいたカフェ/インデックス/お裾分け/落としの玲子/夢の中/闇の色


★★★★★★★★・・・(7/10)

「ストロベリーナイト」もしくは「姫川玲子シリーズ」の第7冊目の短編集。

池袋署に移動した主人公の活躍を中心に、前作「ブルーマーダー」事件の後日談や過去のエピソードが語られています。

そして最後は念願の本庁復帰で元姫川班の“あの男”が赴任してくるラスト・・・・燃えますね。

「アンダーカヴァー」はTVドラマの竹内結子版&二階堂ふみ版で、「夢の中」「闇の色」は二階堂ふみ版で映像化されているので既に内容は分かっておりましたが、読むとまた面白い・・・ドラマを再鑑賞しようと思います。

「女の敵」は、警視庁捜査一課主任として赴任した時の姫川と、「ストロベリーナイト事件」で殉職した大塚巡査とのエピソード。

「彼女のいたカフェ」は昔の姫川とカフェの店員のエピソードで、ちょっとロマンチックな番外編。

「インデックス」は「ブルーマーダー事件」のその後で、池袋署で井岡とのコンビが復活(笑)。

「お裾分け」「落としの玲子」「夢の中」「闇の色」はゴリ押しで本庁に復帰した後のお話。

面白かったです。

著者の作品は警察機構に関する緻密な描写が多く、多少ストーリーが非リアルだったりご都合主義だったり、それを感じさせないのが魅力です。

また、本シリーズで言えば、私の中で主人公が竹内結子氏の姿で固まっている(菊田は西島秀俊氏)ため、読んでいて映像にしやすいのも続きが読みたくなる一因かな。

早速、続編の「ルージュ 硝子の太陽」をブックオフに発注、個性的で扱いづらい部下ばかりの中で主人公がどう動くか・・・続きが楽しみです。

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