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誉田哲也著 「ルージュ: 硝子の太陽」

誉田哲也著 「ルージュ: 硝子の太陽」 (光文社文庫/2018年11月初版)を読む。

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世田谷区祖師谷で起きた母子三人惨殺事件。

被害者が地下アイドルだったこともあり、世間の大きな注目を集めていた。

真っ先に特捜本部に投入された姫川班だが、遺体を徹底的に損壊した残虐な犯行を前に捜査は暗礁に乗り上げる。

やがて浮上する未解決の二十八年前の一家四人殺人事件。

共通する手口と米軍関係者の影。

玲子と菊田は非道な犯人を追いつめられるのか!?

姫川玲子×〈ジウ〉サーガ、衝撃のコラボレーション、慟哭のルージュサイド!

緻密な構成と驚愕の展開、著者渾身の二大ヒットシリーズ競演!

短編「カクテル」も同時収録。

解説:タカザワケンジ(書評家・ライター)


★★★★★★★・・・(7/10)

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「ストロベリーナイト」もしくは「姫川玲子シリーズ」の第8冊目の長編です。

ここら辺よりまだ映像化されていないお話ですね。

前作より本庁に戻った姫川玲子の“新・姫川班”が本始動。

戻ってきた菊田や本庁に配属された井岡、そしてガンテツとその部下になった葉山とお馴染みのメンバーに加え、前作の短編ではまだ見えなかった新しい姫川班のメンバーのプロフィールも垣間見る事ができます。

また、今回は著者の「ジウ」に出てきた登場人物がコラボってお話ですが・・・「ジウ」は10年以上前に読んではいますが、正直、覚えていませんので、誰なのかはわかりませんでした。

結構グロい描写がありますが、私的には嫌いじゃないので、苦手な方はご注意を。

とても面白く、一気読みしました。

ただ、読んでいて気になったのが、どこか1つの物語としては歪で、いらぬ雑音的な情報も多かった気がしました。

作者にしてはどうしてだろう?と思っておりましたが、あとがきを読んで分かりました。

本作は「ジウ」関連の「歌舞伎町セブンシリーズ」の「硝子の太陽 N ノワール」と言う作品と同時進行していたお話なのですね。

私が “いらぬ情報”と感じた部分は、どうやらそちらと繋がっていて、そちらはそちらで事件を解決しているのかな?

“歪”なのは伏線らしい部分があるのに、その部分がちゃんと本作の中で説明(解決?)されていなかったからでしょう。

「ほ~、そうなんだ」と感心しましたが、読んでいない人間には不親切ですね・・・・うろ覚えの記憶では「ジウ」は面白かった(はず)ですが、刑事モノとしてはリアル感に欠けるお話だったので、そっちのシリーズまで手を広げるつもりはありませんので。

なので、またしばらくしたらシリーズ9作目を読みたいと思います。

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※短編「カクテル」より原田真二氏の「trawberry Night」です。

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ジャンル : 小説・文学

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