荒雑録ジョン・ウー監督　「マンハント（2017）」　【2】

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» 2023 . 07

ジョン・ウー監督　「マンハント（2017）」　【2】

録画した映画「マンハント」を観る。

酒井社長率いる天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウがある朝目覚めると、ベッドに社長秘書・希子の死体が横たわっていた。

何者かの罠と気づき、その場から逃亡を図るドゥ・チウ。

大阪府警の敏腕刑事・矢村は、新人の部下・里香を従え、独自の捜査でドゥ・チウの行方を追っていく。

しかし捜査を進めるうちに、次第にドゥ・チウ犯人説への違和感を募らせていく矢村だったが…。

★★★★★・・・・・（5/10）

再度、最後まで鑑賞。

う～ん、不思議な映画です。

オール日本ロケと聞きましたが、それほど日本の香りはせず、かと言ってどこかオリエンタルでチグハグな演出。

個人的な好みで言えば、出だしの小料理屋のような、「キル・ビル」を彷彿させるトンデモ日本を期待したのですが、物語が進むと割とちゃんと描いていて、それでいて派手なガンアクションシーンは「えっ！日本なのに？」と思ってしまう所もちらほらと。

主人公は弁護士なのですが、（日本なのに）逃走慣れしてるは拳銃にも詳しいわ・・・・手錠で繋がれた刑事の持っている拳銃のマガジンを交換するってジョン・ウー演出はカッコいいけどね。

それほど目新しさも深くも無い物語の中で、中国語・英語・日本語が入り混じり、次から次へと畳みかけるアクションシーンはもうカオス・・・・孤児院出身の女の殺し屋や女刑事のエピソードなんかは本当に必要だったのかな・・・。

結局最後はSF？バイオホラー？

「おーい、みんな！一回、落ち着こうかー！」

と叫んでいる内に終わってしまった映画ですね。

え～っと、確か「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイクですよね。

出だしの小料理屋での主人公たちの台詞以外は「君よ憤怒～」を思い出させる場面は無かったですね。

結局前作の「君よ憤怒～」も高倉健さんと原田芳雄氏が出ているから観たのであって、個人的にはタラタラと長たらしい駄作と思っている人間には、いくら監督のオマージュが詰まっていようが面白い訳はない・・・ってトコでしょうか。

通常は・・・・リメイク観ると本編がまた観たくなるもんなんですが、今回は全然なかったです。

◆「マンハント追捕」　2017年／中国　【110分】
監督：ジョン・ウー　原作：西村寿行　撮影：石坂拓郎　音楽：岩代太郎　出演：チャン・ハンユー／福山雅治／チー・ウェイ／ハ・ジウォン／國村隼／竹中直人／倉田保昭／斎藤工／アンジェスル・ウー／桜庭ななみ／池内博之／TAO／トクナガクニハル／矢島健一／田中圭／ジョーナカムラ／吉沢悠

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