荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
フリーマントル著 「クレムリン・キス」
ブライアン・フリーマントル著・ 池央耿訳 「クレムリン・キス Kremlin Kiss」 (新潮文庫/1990年10月発行)を読む。

モスクワ駐在のCIA工作担当官フランクリンの若い妻アンは、夫の本国勤務を渇望している。
そんな折り英国外務事務次官の息子ブリンクマンが、MI‐6の新米工作員として当地に赴任してきた。
フランクリンの再度の単身帰国に疑惑を抱いた野心家ブリンクマンは、アンに接近しCIAの情報=ソ連党中央委員の政治亡命=と彼女の心まで手にしたが…。
CIA対MI‐6の大作戦。
【解説】 池央耿
定価560円(本体544円)
★★★★★★★・・・(7/10)

モスクワ駐在のCIA工作担当官フランクリンの若い妻アンは、夫の本国勤務を渇望している。
そんな折り英国外務事務次官の息子ブリンクマンが、MI‐6の新米工作員として当地に赴任してきた。
フランクリンの再度の単身帰国に疑惑を抱いた野心家ブリンクマンは、アンに接近しCIAの情報=ソ連党中央委員の政治亡命=と彼女の心まで手にしたが…。
CIA対MI‐6の大作戦。
【解説】 池央耿
定価560円(本体544円)
★★★★★★★・・・(7/10)
今回の著者は用意周到です。
事件が起きるまでの主要登場人物たちの背景や心情をじっくりと描いております。
なのでリアルなスパイの家庭生活などを描いていてこれはこれで面白いのですが、煽り文の「CIA対MI‐6の大作戦」に至るまでが長く、途中で「いつになったら諜報戦が始まるんだ?」と焦れる場面もありました。

出てくるCIAは不倫の末に結婚、ソ連の亡命者は不倫相手と一緒に亡命希望、情報収集目的が不倫に溺れてしまうMI‐6・・・・まぁ、みんな不倫だらけです。
結局はラストにどんでん返しの仕掛けが待っているのですが、待ちに待ったスパイ戦としてはあまりにもあっけない印象。
なので、もし本作を読む方がいましたら、まずはフランクリン(CIA)の気持ちになって読み始めるのがいいかもしれません。
そうすれば、ラストも良い感じに終われるかも。

◆Brian Freemantle 「Kremlin Kiss」(1984/GBR)
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事件が起きるまでの主要登場人物たちの背景や心情をじっくりと描いております。
なのでリアルなスパイの家庭生活などを描いていてこれはこれで面白いのですが、煽り文の「CIA対MI‐6の大作戦」に至るまでが長く、途中で「いつになったら諜報戦が始まるんだ?」と焦れる場面もありました。

出てくるCIAは不倫の末に結婚、ソ連の亡命者は不倫相手と一緒に亡命希望、情報収集目的が不倫に溺れてしまうMI‐6・・・・まぁ、みんな不倫だらけです。
結局はラストにどんでん返しの仕掛けが待っているのですが、待ちに待ったスパイ戦としてはあまりにもあっけない印象。
なので、もし本作を読む方がいましたら、まずはフランクリン(CIA)の気持ちになって読み始めるのがいいかもしれません。
そうすれば、ラストも良い感じに終われるかも。

◆Brian Freemantle 「Kremlin Kiss」(1984/GBR)
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