荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
新津きよみ著 「トライアングル」
新津きよみ著「トライアングル」(角川グループパブリッシング刊/2009年2月5版)を読む。

郷田亮二は、駆け出しの刑事。
医学部を卒業して医師になったが、医師を辞めて刑事になったという変わった経歴の持ち主である。
亮二のこの経歴には、過去に遭遇した事件が大きく影響していた。
十歳の時、初恋の少女・葛城佐智恵が誘拐され、殺されたのだ。
事件から十五年が経って時効が成立した時、亮二は自ら刑事となって、この事件を追い続けることを決意した。
そんな亮二の前に、「葛城サチ」と名乗る美しい女性が現れた。
彼女は、殺された葛城佐智恵にあまりにも似ていた。
この女性はいったい何者なのか―?亮二の心は激しく揺れ動く。
★★★★★★・・・・(6/10)

郷田亮二は、駆け出しの刑事。
医学部を卒業して医師になったが、医師を辞めて刑事になったという変わった経歴の持ち主である。
亮二のこの経歴には、過去に遭遇した事件が大きく影響していた。
十歳の時、初恋の少女・葛城佐智恵が誘拐され、殺されたのだ。
事件から十五年が経って時効が成立した時、亮二は自ら刑事となって、この事件を追い続けることを決意した。
そんな亮二の前に、「葛城サチ」と名乗る美しい女性が現れた。
彼女は、殺された葛城佐智恵にあまりにも似ていた。
この女性はいったい何者なのか―?亮二の心は激しく揺れ動く。
★★★★★★・・・・(6/10)
先日、2009年に放送されたTVドラマのDVDを観て、いろいろと疑問に残る部分があったので原作小説を購入~読みました。
本作は
心に傷を抱えていた登場人物たちが再び過去と向き合おうとする姿を描いた物語です。
TV版みたいにゴチャゴチャとした人間関係はなく、「どの登場人物が犯人か?」と言う犯人捜しもありません。
※推理小説では反則の終わり何ページで・・・ってやつでした(笑)。
コチラとしてもTV版の辻褄の悪さや強引さを解消し、別の犯人像を期待していたので、若干の肩透かしはありましたが、その分物語がキレイに纏まっているのは良いと思います。
ただ、最初から物語は淡々と進み、派手に盛り上がることなく終わりますので、このままでは確かにドラマにし辛いかな。
原作はある意味、主人公と佐智恵とサチの恋愛小説にも思える作りです。
ミステリとしては弱く、恋愛物としても中途半端。
普段の私なら「失敗した・・・」と思うトコですが
TV版の最後がダメダメだった分、原作が可哀そうで仕方がありません。
本作では一番のキモとなる先生の存在をどうしてTV版は無視したのでしょうね・・・・逆にTV版の北大路欣也&稲垣吾郎は余計に感じますが・・・・
そこはそれ、大人の事情でしょうか。

本作はドラマを観てから読んだ方が別物として楽しめるお話しです。
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本作は
心に傷を抱えていた登場人物たちが再び過去と向き合おうとする姿を描いた物語です。
TV版みたいにゴチャゴチャとした人間関係はなく、「どの登場人物が犯人か?」と言う犯人捜しもありません。
※推理小説では反則の終わり何ページで・・・ってやつでした(笑)。
コチラとしてもTV版の辻褄の悪さや強引さを解消し、別の犯人像を期待していたので、若干の肩透かしはありましたが、その分物語がキレイに纏まっているのは良いと思います。
ただ、最初から物語は淡々と進み、派手に盛り上がることなく終わりますので、このままでは確かにドラマにし辛いかな。
原作はある意味、主人公と佐智恵とサチの恋愛小説にも思える作りです。
ミステリとしては弱く、恋愛物としても中途半端。
普段の私なら「失敗した・・・」と思うトコですが
TV版の最後がダメダメだった分、原作が可哀そうで仕方がありません。
本作では一番のキモとなる先生の存在をどうしてTV版は無視したのでしょうね・・・・逆にTV版の北大路欣也&稲垣吾郎は余計に感じますが・・・・
そこはそれ、大人の事情でしょうか。

本作はドラマを観てから読んだ方が別物として楽しめるお話しです。
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