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中村文則著 「悪と仮面のルール」

中村文則著「悪と仮面のルール」(講談社文庫/2015年2月第3刷)を読む。

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邪の家系を断ちきり、少女を守るために。

少年は父の殺害を決意する。

大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。

すべては彼女の幸せだけを願って。

同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。

そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。

本質的な悪、その連鎖とは。

〇文庫解説にかえて-『悪と仮面のルール』について-:中村文則


★★★★★★★・・・(7/10)

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先日観た映画があまりにも面白くなかったので、原作小説を調べたら

米国「The Wall Street Journal」2013ミステリーベスト10にも選出された本作は、米国ホラー作家協会(HWA)の「ブラム・ストーカー賞」にも初ノミネートされた注目作。著者の中村文則は、米国でノワール小説の分野に貢献した作家に贈られる「デイヴィッド・グディス賞」も受賞し、日本国内外で評価が集まっている。

とあったので「映画は監督や脚本のせい?原作は面白いのか?」と疑問に思い小説を購入。

読んでみました。

そしたら

いやいや全然面白かったです。

特に中盤よりページをめくる手が止まらなくなるぐらい。

何でしょうね、ストーリーはほぼ同じなのですよ。

なのに、小説は面白く、映画はつまらない。

映画の後の小説なので期待度が低かったせいもあるでしょうが一番は

映像化には向かないお話だった

って事でしょう。

本作は1人の男の奇妙な人生を描いた話です。

リアルと非リアルが入り混じった世界観の中、仮面をつけた主人公が大切な人を守るために悪を行うストーリー。

父殺し、軍需産業、カルト教団、テロ活動などの“悪”を盛り込んではいますが、タイトルから想像するピカレスク小説ではありません。

また、一人称で語られる物語はハードボイルドを連想させながらも、サスペンス要素は薄く、アクションシーンもなく、台詞は理屈っぽい。

小説としては普遍的な「なぜ人は人を殺してはいけないのか?」ってテーマも含んでいますが、

私的には

1人の男が昔の彼女に捧げる純愛と絶望からの再起を描いた小説。

あえて言えば乱暴な恋愛小説かな・・・最後はめでたしめでたしだし。

バランスは悪く感じますが、なんか作者独特の世界観ですね。

これがちょっと後を引く。

読み終わったばかりなのに著者の他の作品がとても気になります。

多分、近いうちに著者の作品を購入するでしょう。

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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