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三浦しをん著 「光」

三浦しをん著 「光」 (集英社文庫/2013年10月刊第1刷)を読む。

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島で暮らす中学生の信之は、同級生の美花と付き合っている。

ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、幼なじみの輔、そして数人の大人だけが生き残る。

島での最後の夜、信之は美花を守るため、ある罪を犯し、それは二人だけの秘密になった。

それから二十年。

妻子とともに暮らしている信之の前に輔が現れ、過去の事件の真相を仄めかす。

信之は、美花を再び守ろうとするが―。渾身の長編小説。

〇解説―神様は切なそうに笑っていた:吉田篤弘


★★★★★★★・・・(7/10)

1月に観た映画の原作です。

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映画自体は(私的に)そんなに評価は高くなかったのですが、観終わった後、三浦しをん氏の原作だと聞き、意外な気がしたので購入~読んでみました。

かなり暗いお話で、映画はほぼ小説に忠実だったと思われます。

テーマは“日常に潜む暴力”でしょうか?

登場人物が子どもの頃に受けた虐待、主人公の娘が受けたある暴力、主人公の娘に対し手を上げてしまう妻、主人公が幼馴染の為に行った暴力等々。

中でも主人公が子供の頃に受けた理不尽で巨大な暴力として「津波」が上げられ、主人公たちの運命を大きく狂わせます。

いや・・・・読んでいて辛かったですね。

暴力もセックスも描かれていて、「まほろ駅前シリーズ」や「風が強く吹いている」「舟を編む」ぐらいしか知らない私にとっては著者の意外な一面でした。

映画よりも精神的に不快で、読み終わるまで結構時間がかかりましたが、たぶん映画を観ていなければ、のめり込んで一気読みしていた様に思えます。

つまりは面白かったのでしょうが、二度とは読みたくない作品かな。

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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