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中村文則著 「去年の冬、きみと別れ」

中村文則著 「去年の冬、きみと別れ」(幻冬舎文庫/2016年2月12版)を読む。

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ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。

彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。

だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。

この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか?

「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。

なぜなら、この事件は実は――。

●文庫解説にかえて「去年の冬、きみと別れ」について:中村文則


★★★★★★★・・・(7/10)

著者の作品を読むのは2冊目・・・と言っても映画は観ておりますが。

そのおかげで役者の顔が目に浮かび、トリックの内容的にも分かりやすかったです・・・多分、映画を観ていなかったら理解しづらい部分はあったろうな。

とは言え、この短いページ数の中で映画とはまた違った大仕掛けがあったのは良い驚きでした。

面白かったです。

著者独特の世界観を映像化するとやはりどこかリアル感の薄いお話になってしまうようで、先日映画を観て小説を読んだ「嘘と仮面のルール」と同じく、コチラも映画版よりも小説の方がのめり込めたのは確か。

ただね・・・ネタバレになってしまうのですが、このお話に出てくる人はみんな、少しずつ狂っているのですよ。

そして、自分は狂っていない言い訳を各自が長々と語っているのです。

そのため、凡人であるオジさんには誰にも感情移入が出来なかったのが残念です。

・・・まぁ、分かったら、分かったで問題なのですが(笑)。

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