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綾辻行人著 「びっくり館の殺人」

綾辻行人著 「びっくり館の殺人」(講談社文庫/2019年6月第19版)を読む。

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あやしい噂が囁かれるお屋敷町の洋館、その名もびっくり館。

館に住む少年と友だちになった三知也たちは、少年の祖父が演じる異様な腹話術劇におののくが……クリスマスの夜、ついに勃発する密室の惨劇!

悪夢の果てに待ち受ける戦慄の真相とは!?

ミステリーランド発、「館」シリーズ第8弾、待望の文庫化。

文庫版あとがき:綾辻行人 解説:円堂都司昭


★★★★★★・・・・(6/10)

著者の「館」シリーズ第8弾ですが、他の作品と違い、講談社が児童向けの書籍として2003年から2016年にかけて発行したレーベル「講談社ミステリーランド」より発刊されて作品です・・・児童向けって事で、私が本作を読んでいなかったのもそんな理由もあるのかな。

昨年、第9弾の「奇面館の殺人」が面白かったのと、次の第10弾でシリーズが終わると聞き、こちらも購入しました。

文庫化にあたり表紙は他の表紙と同じ絵ですが、中に児童向けらしくカラーのページや挿絵が入っています。

ちゃんと「館」シリーズとして本格ミステリになっているのか?

心配しながら読み始めましたが・・・・

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一応は本格ミステリになっています。

ただやっぱり子供向けの為に動機やトリックも予想の範囲内。

オカルトチックなラストは著者の他の作品を思い出させます。

体裁は「館」シリーズなのですが、本作を「館」シリーズの一編として数えるにはちょっと役不足かも。

面白かったのですが、ちょっと物足りない。

出来れば文庫化に当たって、大人向けに続きのお話を書き下ろしてくれれば・・・なんて、我儘でしょうか?

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