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伊坂幸太郎著 「死神の浮力」

伊坂幸太郎著「死神の浮力」(文春文庫/2016年7月初版)を読む。

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娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。

そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉がやってきた。

千葉は夫妻と共に本城を追うが―。

展開の読めないエンターテインメントでありながら、死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。


★★★★★★★・・・(7/10)

sinigaminofu001 (2)

先日、著者の「バイバイ・ブラックバード」を読んで、また伊坂作品が読みたくなり購入。

死神「千葉」シリーズの第二弾で、第一弾の「死神の精度」は小説も映画も読了・鑑賞済み。

期待して読み始めました。

煽り文を読むと、復讐する側と狙われる側の必死の攻防って気がしていましたが、そこはそれ伊坂作品。

暗い物語ではあるものの、緊張感とユーモアとペーソスが融合し、死神・千葉ののほほんとしたボケが上手い具合に話の腰を折ります・・・それがなければ、この長さには耐えられなかったかも。

スロースタートで最後までどこで加速するか分からなくてちょっと中弛みの感もありましたが

とても面白かったです。

著者の作品に慣れていない方が読んだら、「何だこれ。意味の無い会話をだらだらと!」って思うかもしれませんが、これが最後にはすべて回収されているのには驚きます。

ただ、私的な好みで言えば、このシリーズは短編の方が良いかな。

あんまり長いと伏線を忘れちゃうんです、お爺ちゃんは(笑)。

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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

§

こんにちは。

自分も「死神の浮力」読みましたよ。
面白いですよね。
千葉さんのぶれないクールさは読んでいて安心できました。
音楽と仕事のことしか頭にないのも相変わらずで、
それもまた楽しかったです。

§ Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。
伊坂さんの作品は当たりハズレが多い気がしますが、こちらは第3弾が出るならまた読んでみたい作品でした。

§

第3弾が出るならまた読んでみたい、というお気持ちわかりますよ。

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