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ダヴィド・ラーゲルクランツ著 「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下)」

ダヴィド・ラーゲルクランツ著 ヘレンハルメ・美穂 羽根由訳 「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(下)」(早川書房/2015年12月25日初版)を読む。

20220806 (5)

NSAのネットワークに侵入したのはリスベットだった。
彼女はある目的のため、この犯罪組織を追っていたのだ。
犯罪組織のリーダーはサノスと呼ばれていた。
一方ミカエルは、セルネル社が『ミレニアム』編集部から彼を追い出そうとしていることを知るが、さらに衝撃の事件が発生する。
万全の警備システムを設置し、自閉症の息子と暮らすバルデルの家が襲撃されたのだ。
警察の捜査が開始され、リスベットと連絡を取ることに成功していたミカエルも独自に調査に乗り出す。
だが、今度はバルデルの息子に魔の手が伸びてきた。
全力で息子を護るミカエルとリスベット。
やがて一連の事件の背後に、リスベットの知られざる過去が大きく関わっていることが明らかになる。
そして、リスベットに犯罪組織の暗殺者たちが、さらにはNSAの追っ手が迫る!
◆解説:杉江松恋(書評家)


★★★★★★・・・・(6/10)


まず

2022080602 (4)

映画版は小説「2」「3」の背景を思いきり割愛し、その説明もない上に原作小説と無理に繋げ、原作にはほぼないアクション・シーンをハリウッド的にバンバン突っ込んだ作品です。

なので映画を先に観てしまった人は小説を読む時には一旦それを忘れましょう。

そのうえで私のように、小説ミレニアム・シリーズの第4作目として読んだならば・・・

やっぱり3部作の蛇足にしか読めません。

確かにミカエル・リスベットや懐かしい顔ぶれの再活躍はファンとしては読んでいて嬉しいのですが、無理やり昔のお話にこじつけている違和感を所々で感じます。

また前3部作にかかっていたテーマも本作の登場人物の境遇とは別の気がして、ここらへんを持ってくるのであれば「ミレニアム」じゃなくてもいいのかな・・・と思います(かなり抽象的な言い方でなりましたが)。

それと私が一番気に入らなかったのは

今までにチラリとしか出てこなかった人物が、本作では敵の黒幕になっている事。

おいおい、前作・前前作の一連の大事件の時は名前さえ出てこなかった “妹” が知らんうちにリスベットの宿敵になり、それを誰もが知らなかったって都合が良過ぎじゃないかい。

何か次回作のあるヒーロー物のパターンっぽいし・・・特にラストが。

残り2作はこのVSで引っ張るんでしょうね。

kumonosuwoharau001.jpg
◆David Lagercrantz 「Det som inte dödar oss」(2015/SWE)

ファンの贔屓目かもしれませんが、ラーソンの「ミレニアム」はそんな展開はしなかったと思うのですが、この新生「ミレニアム」はどこに向かうのでしょう。

批判的な私ではありますが、やはりイチファンとしては最後まで読んで、文句を言いたいと思います。

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ジャンル : 小説・文学

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