荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
赤井三尋著 「翳りゆく夏」
赤井三尋著 「翳りゆく夏」 (講談社文庫/2006年11月第7刷)を読む。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。
週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。
社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに"封印されていた真実"をつきとめる。
第49回江戸川乱歩賞受賞作。
解説:郷原宏(文芸評論家)
★★★★★★★・・・(7/10)

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。
週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。
社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに"封印されていた真実"をつきとめる。
第49回江戸川乱歩賞受賞作。
解説:郷原宏(文芸評論家)
★★★★★★★・・・(7/10)
2~3日入院していたので、立て続けに本を読み、退院してからちょこちょこと感想を書いていました。
なので小説の感想が続きましたが、これで入院中に読んだ小説は最後です。
こちらは2003年の江戸川乱歩賞受賞作です。
なにかでタイトルを聞き、古本屋で思い出し購入しましたが、何で聞いたのかは未だに思い出せません(笑)。
時効になった昔の事件を追って意外な真相にたどり着くと言うストーリー展開は推理小説ではよくあるパターンですが、こちらはその動機やトリックと、犯人を含め事件に関わった人間ドラマが見どころでしょうか。
最初は登場人物の多さに対し、過去の事件の概要もちょこちょこと小出しにするので多少の取っ付きづらさは感じましたが、途中より登場人物たちのキャラが立ってきて、最後まで飽きることなく読了出来ました。
出てくる記者たちの記者魂や人情味にも心惹かれましたね。
面白かったです。
途中で何故か余計な(?)と思う部分もありましたが、全体的には無理なく納得できる設定や動機だったと思います。
ただ、個人的には主人公や犯人の心情をもうちょっと(くどくてもいいので)掘り下げてくれたほうが好みかな・・・特に彼女の父親があまり見えなかった気がするので。
息子の今後がとても気になるラストは良かったと思います。
著者の作品を読むのは初めてですが、他の作品も読んでみたいと思いました。
タイトルが「夏」だけに夏に読むのがお勧めです。
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なので小説の感想が続きましたが、これで入院中に読んだ小説は最後です。
こちらは2003年の江戸川乱歩賞受賞作です。
なにかでタイトルを聞き、古本屋で思い出し購入しましたが、何で聞いたのかは未だに思い出せません(笑)。
時効になった昔の事件を追って意外な真相にたどり着くと言うストーリー展開は推理小説ではよくあるパターンですが、こちらはその動機やトリックと、犯人を含め事件に関わった人間ドラマが見どころでしょうか。
最初は登場人物の多さに対し、過去の事件の概要もちょこちょこと小出しにするので多少の取っ付きづらさは感じましたが、途中より登場人物たちのキャラが立ってきて、最後まで飽きることなく読了出来ました。
出てくる記者たちの記者魂や人情味にも心惹かれましたね。
面白かったです。
途中で何故か余計な(?)と思う部分もありましたが、全体的には無理なく納得できる設定や動機だったと思います。
ただ、個人的には主人公や犯人の心情をもうちょっと(くどくてもいいので)掘り下げてくれたほうが好みかな・・・特に彼女の父親があまり見えなかった気がするので。
息子の今後がとても気になるラストは良かったと思います。
著者の作品を読むのは初めてですが、他の作品も読んでみたいと思いました。
タイトルが「夏」だけに夏に読むのがお勧めです。
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