荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
佐藤二朗監督 「はるヲうるひと (2019)」
レンタルDVDで映画「はるヲうるひと」を観る。

至る所に“置屋”が点在する小さな島。
本土とは日に二度出る連絡船で結ばれ、客が行き来する一方、住民たちはここで一生を過ごし、島から出ることはなかった。
そんな島の置屋のひとつが、真柴家の三兄妹が仕切る“かげろう”。
粗暴な長男・哲雄が暴力的にすべてを支配し、腹違いの次男・得太は言われるままに客引きと遊女たちの世話をしていた。
長女のいぶきは病弱で、多くの時間を自室で過ごしていた。
4人の遊女たちは、唯一客を取らずに優遇されているいぶきに嫉妬心を抱いていたのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)


至る所に“置屋”が点在する小さな島。
本土とは日に二度出る連絡船で結ばれ、客が行き来する一方、住民たちはここで一生を過ごし、島から出ることはなかった。
そんな島の置屋のひとつが、真柴家の三兄妹が仕切る“かげろう”。
粗暴な長男・哲雄が暴力的にすべてを支配し、腹違いの次男・得太は言われるままに客引きと遊女たちの世話をしていた。
長女のいぶきは病弱で、多くの時間を自室で過ごしていた。
4人の遊女たちは、唯一客を取らずに優遇されているいぶきに嫉妬心を抱いていたのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
狭いコミュニティの中で、生きる手触りが掴めず、死んだ様に生きる男女が、不器用でも生き抜こうともがく姿を描いた群像劇です。
鬼才俳優・佐藤二朗氏が原作・脚本・監督を手掛け、自らも出演しています。
重たくて胸糞悪い映画ですが・・・とは言えそれを期待してレンタルしました。
時代設定は不明で、明治・大正・昭和初期にはこのような娼館を舞台にした文学作品でも多々あったと思いますが、SDGsが叫ばれている現代にこのようなお話を持ってくるとは・・・・笑える演技の多い佐藤二郎監督に「こんな事考えてるんだ・・・」と意外性と興味本位で鑑賞。
面白かったです。
覚悟したほどのエロとバイオレンスさはなく、どちらかと言うと台詞と笑いで不快と暴力を表現していました。
主演の山田氏&仲氏は流石ですし、共演者の演技もそれぞれ光っていましたが、監督の迫力ある怪演が一番印象に残った作品です(向井理さんが・・・こんな役?)。
そういう意味では良くも悪くも監督の映画ですね。

微かな光が差し込んだようなラストは良かったのですが、これによって物語が強引に収束されたのと、監督のメッセージがちょっと薄れてしまったと感じるのは私だけでしょうか。
◆「はるヲうるひと」 2019年/日本 【113分】
監督:佐藤二朗 原作:佐藤二朗 脚本:佐藤二朗 脚本協力:城定秀夫 撮影:神田創 出演:山田孝之/仲里依紗/今藤洋子/野鈴々音/駒林怜/太田善也/大高洋夫/兎本有紀/神戸浩/市川しんぺー/向井理/坂井真紀/佐藤二朗
※2020年江陵国際映画祭最優秀脚本賞受賞
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鬼才俳優・佐藤二朗氏が原作・脚本・監督を手掛け、自らも出演しています。
重たくて胸糞悪い映画ですが・・・とは言えそれを期待してレンタルしました。
時代設定は不明で、明治・大正・昭和初期にはこのような娼館を舞台にした文学作品でも多々あったと思いますが、SDGsが叫ばれている現代にこのようなお話を持ってくるとは・・・・笑える演技の多い佐藤二郎監督に「こんな事考えてるんだ・・・」と意外性と興味本位で鑑賞。
面白かったです。
覚悟したほどのエロとバイオレンスさはなく、どちらかと言うと台詞と笑いで不快と暴力を表現していました。
主演の山田氏&仲氏は流石ですし、共演者の演技もそれぞれ光っていましたが、監督の迫力ある怪演が一番印象に残った作品です(向井理さんが・・・こんな役?)。
そういう意味では良くも悪くも監督の映画ですね。

微かな光が差し込んだようなラストは良かったのですが、これによって物語が強引に収束されたのと、監督のメッセージがちょっと薄れてしまったと感じるのは私だけでしょうか。
◆「はるヲうるひと」 2019年/日本 【113分】
監督:佐藤二朗 原作:佐藤二朗 脚本:佐藤二朗 脚本協力:城定秀夫 撮影:神田創 出演:山田孝之/仲里依紗/今藤洋子/野鈴々音/駒林怜/太田善也/大高洋夫/兎本有紀/神戸浩/市川しんぺー/向井理/坂井真紀/佐藤二朗
※2020年江陵国際映画祭最優秀脚本賞受賞
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