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つかこうへい著 「新熱海殺人事件」

つかこうへい著「新熱海殺人事件」(白水社/1991年7月第二刷)を読む。

furuhonn20221026 (4)

初演以来18年の歳月を経た「熱海殺人事件」を現代の状況に耐えうる上演台本に。
貧しさのリアリティが失せ、生活感を喪失した現代人にとって、いま成立するまっとうな殺意とは何か。
鬼才つかこうへいが、あえて世に問う最新版「熱海」。
定価950円(本体922円)


★★★★★★★・・・(7/10)

【物置整理】で出てきたのですが、まるっきり記憶が無いので再読しました。

つかこうへい氏にハマった切っ掛けは映画版「熱海殺人事件 (1986)」だったと思います。

舞台ファンには酷評だったと聞きますが、私は思い切りツボでしたね。

そこから小説やシナリオ、戯曲などを随分読みましたが、やっぱり中でも「小説・熱海殺人事件」は好きでした・・・残念ながら舞台を観る機会はありませんでしたが・・・。

すでに手元には「小説・熱海殺人事件」がないので、どこがどう変わっているかは記憶をたどりながら読了。

お得意の差別的台詞が(当時の)現代風に直されていたのは分かりましたが、大きな部分ではそれほど違いは感じられませんでした。

【Wikipedia】で「熱海殺人事件」を検索すると

「1990年代から『熱海殺人事件』は様々なバージョンが作られ、変化している。基本となる設定や構図を残しつつ、役者を替えたり、台詞を変えたり、関係性や結末を変えたりしたもの、さらにバージョンによっては基本の物語すら異なるものもある。」

とありますので、1990年のこの「新熱海殺人事件」はバージョン違いの第1号なのでしょうか(作中ではタイトルを『新熱海殺人事件 オン・ザ・カントリーロード、故郷へ篇』と言っています)。

以前にBSで放送していた舞台「熱海殺人事件~モンテカルロ・イリュージョン」では内容自体に大幅な変更がされていたと記憶するのですが、こちらは第1号なのでそれほどの改変はしなかったのかな・・・なんて勝手に想像しています。

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