荒雑録今野敏著　「棲月　隠蔽捜査７」

2023 . 04 «
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今野敏著　「棲月　隠蔽捜査７」

今野敏著「棲月　隠蔽捜査７」（新潮文庫／2018年8月刊）を読む。

鉄道のシステムがダウン。
都市銀行も同様の状況に陥る。社会インフラを揺るがす事態に事件の影を感じた竜崎は、独断で署員を動かした。
続いて、非行少年の暴行殺害事件が発生する。
二件の解決のために指揮を執る中、同期の伊丹刑事部長から自身の異動の噂があると聞いた彼の心は揺れ動く。
見え隠れする謎めいた“敵”。
組織内部の軋轢。
警視庁第二方面大森署署長、竜崎伸也、最後の事件。
解説－警察小説の歴史を塗り替えた傑作シリーズ　増田俊也
定価：本体710円（税別）

★★★★★★★★・・（8/10）

そうですか・・・これで最後ですか。

「隠蔽捜査」を初めて読んだのは2008年ですから、14年のお付き合いです。

寂しくなるので、本作はじっくりと読もうと思ったのですが

1日で読了。

面白かったです！

確かに「６」の読後の記事には

「ちょっとパターンが出来てきて変化の欲しいトコ」

と書きましたが、終わってしまうとなったら話は別で

事件の中で起こる警察内の人間ドラマと主人公のカタルシス！

このマンネリ化したパターンをもっと読みたかった！

とは言え、主人公はどこに行こうが変わらないので、新シリーズを作るならばキッチリと終わらせた方が物語としては潔いのも分かります。

さらば、竜崎伸也！