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山田風太郎著 「御用侠」

山田風太郎著「『時代・歴史』傑作シリーズ 御用侠」(小学館文庫/2000年11月第1刷)を読む。

20221129001 (4)

「わたしのものの味がそんなに悪いかえ?」
お公卿の姫のような臈たけた美女はニタリと笑った。その時、「下におれっ。将軍家由貴姫のお成りである」という声がした。
女は道のまん中にしゃがみ込んでいる。侍達は奇怪なうなり声をあげた。
彼らは女の股間の地上にあるものを見た!!
同心・恥ずかし瓢兵衛の頼みで、岡っ引きになった屁のカッパはお数寄屋坊主の河内山宗俊と出会った。彼は北斎の枕絵を使って、幕閣達を揺さぶっていた。酒池肉林とワイロで腐敗しきった権力に挑む痛快活劇。
幻の傑作、遂に初文庫化!!

【収録】
「牧童立志伝」「全然現実的な同心」「二束草鞋の物語」「河内山枕絵草紙」「人間万事いすかのはし」「全に強気は悪のもと」「無残破れ草鞋」 解説:細谷正充(文芸評論家)
定価:本体619円+税


★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

山田風太郎ファンの中では長らく出版されていなかった幻の作品だったようです。

あとがきを読むと、著者自身の評価は低かったと書いておりますが、私的には

とても面白かった!

出だしは取っ付き辛かったのですが、中盤より俄然面白くなってきました。

そして意外なラストも綺麗にオチがついてお見事。

確かに忍法帖のような奇抜さや派手さはありませんが、悪と正義が入り混じった曖昧な世の風刺は現代社会に通ずるテーマです。

その中で悩み悶えながらも成長する主人公の姿は悲壮でありながらも痛快で、彼を傍観するインテリ同心のシニカルな視点も面白い。

引き込まれるストーリーに魅力的なキャラクター達。

著者の作品群はまさにその通りなのですが、本作は

何だったら私の山田風太郎作品ベスト10に入れてもおかしくはないと思ったのですが

批評を見るとやっぱり他の評価は低いのですね、おかしいな・・・

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ジャンル : 小説・文学

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