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京極夏彦著 「今昔百鬼拾遺 河童」

京極夏彦著「今昔百鬼拾遺 河童」(角川文庫/2019年6月再版)を読む。

20221129001 (1)

昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。
3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。
百鬼夜行シリーズ待望の長編!
定価:本体760円(税別)


★★★★★★・・・・(6/10)

注文していた「河童」が届いたので読了。

「何て品のないお話しなの」 「品性に欠ける話しですねえ」 「下品なお話しねえ」 「品がない話をするなッ」 「下品な話しですか?」 「品のない話ですいませんね」 から始まる6章の下(シモ)の物語。

出だしより女学生による河童のお話が長々と語られ、気持ちちょっとテンポが悪い気がしました。

何より登場人物たちが犯罪の玄人(?)ではないので、事件捜査がなかなか進まない上、本作では多々良先生が出てくるので益々お話が前に進まない。

結局、事件自体も何かハッキリしないお話ですし、正直オチも弱い気がします。

前に読んだ2冊と比べると一番インパクトに欠けるかな。

とは言え

3部作を読み終えた満足感はありますし、何だかんだ言ってもこのシリーズが好きですし。

さて、今回購入した書店の違う3冊は

「今昔百鬼拾遺 鬼」 講談社タイガ文庫 690円(税別)
「今昔百鬼拾遺 河童」 角川文庫 760円(税別)
「今昔百鬼拾遺 天狗」 新潮文庫 710円(税別)

こうやって比べると講談社が一番安くて良心的に思えますが

この後で3冊を一緒にした「今昔百鬼拾遺-月」を出版するので一番おいしいのでしょうね。

「今昔百鬼拾遺-月」 講談社ノベルズ 1700円(税別)
「今昔百鬼拾遺-月」 講談社文庫 1600円(税別)

・・・ノベルズと文庫も100円しか違わないし。

著者の別作品を読みながら、本シリーズの新刊を待ちたいと思います。

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※こちらの表紙も今田美桜さんだそうです。

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ジャンル : 小説・文学

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