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深町秋生著 「インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子」

深町秋生著「インジョーカー 組織犯罪対策課 八神瑛子」(幻冬舎文庫/2020年8月初版 )を読む。

20221227001 (4)

【内容紹介等】

躊躇なく被疑者を殴り、同僚を飼いならし、ヤクザと手を結ぶ――その美貌からは想像できない手法で犯人を挙げ続けてきた八神が外国人技能実習生の犯罪に直面。
企業から使い捨ての扱いを受けるベトナム人らが暴力団の金を奪ったのだ。
だが八神は刑事の道に迷い、監察から厳しいマークを受けてもいた。
刑事生命の危機を越え、事件の闇を暴けるのか?

解説 「“本物”たちが奏でる苛烈極まりない怒りの哀歌(エレジー)」 宇田川拓也(常盤書房本店書店員)
定価(本体710円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

「アウトバーン (2011)」「アウトクラッシュ(2012)」「アウトサイダー(2013)」に続く「組織犯罪対策課 八神瑛子シリーズ」の第4弾!

「アウト」3部作の次は「イン」3部作か?

前作で、復讐の為に夫の死の真相をつきとめた主人公はその代償として警察内部のモンスターと化した。

彼女自身もその内なる怪物と戦いながら、己の正義を貫き通して刑事として生きて行けるか・・・と言う意味でも、今まで外(アウト)との戦いから己(イン)の戦いにシフトしたタイトルなのでしょう。

また、これまで一匹狼を貫いてきたように思われる主人公が、本作では大事な仲間の一人が罠にはまり、もう一人は命を落とし、精神的にもダメージを喰らう。

ただただ真実に向かい敵を蹴散らしながら疾走してきた主人公が一歩立ち止まると言う意味でも、本作はシリーズのターニングポイントです。

とは言えそこは主人公。

そんななんだかんだも全て悪党への怒りに変え突き進む姿が何とも言えずカッコいい。

アクション&バイオレンスシーンも上々で

面白かったです。

ただ、物語として“復讐”と言うモチーフが無くなった今、主人公の悪の行動原理を明確にしていかないとただの汚職&暴力刑事になってしまうので、そこが難しい所でしょうか。

今後の八神瑛子の活躍に期待します。

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※米倉涼子さん主演のドラマでは甲斐って斎藤工くんが演じていたのですね・・・イイ男過ぎでしょう。

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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