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長崎尚志著 「闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―」

長崎尚志著「闇の伴走者―醍醐真司の博覧推理ファイル―」(新潮文庫/2012年3月初版)を読む。

20230513001 (2)

元警察官の“探偵”水野優希がコンビを組んだのは、容貌魁偉、博覧強記、かつとても感じの悪いフリー編集者・醍醐真司だった。
巨匠漫画家のスタジオに残されていた、未発表作品の謎の解明を依頼されたのだ。
やがて、この画稿と過去の連続女性失踪事件が重なりはじめ――。
『MASTERキートン』はじめ数々のヒット作を手がけてきた著者が全ての力を注ぎ込んだ、驚天動地の漫画ミステリ。

謝辞/長崎尚志 解説-小説家として/村上貴史
定価:本体630円(税別)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

以前にWOWOWのドラマで観て面白かったので、原作小説を購入。

著者は小学館で多くのヒットを飛ばした編集者で、退社後はフリーの漫画原作者として活躍されている方だそうです。

道理で・・・漫画そのものだけでなく漫画業界の裏事情にも詳しく、出版業界に対する批判的なセリフもある訳です。

架空の漫画家を中心としながらも、実在の巨匠、手塚治虫、石ノ森章太郎、白土三平、桑田次郎まで名前が出てくるのは昭和の漫画好きにはワクワクする所です。

読んでいる内にドラマの出演者や風景が浮かんで来てかなり読みやすかったのは、ドラマがほぼ小説に忠実だったからでしょう(頭の中では既に主人公は松下奈緒さんと古田新太さんです)。

yaminohannsousyadorama021.jpg

面白かったです。

個人的にはドラマでは余計に思われた(?)“どんでん返しのどんでん返し”は、小説ではすんなりと受け入れられましたね。

語られる蘊蓄も漫画好きじゃなければウザいかもしれませんが、個人的にはもっと出版業界や漫画家の裏話を聞きたいと思いました。

また、登場する架空の漫画家たちは誰をモデルとしているのかも気になります。

とりあえず、ドラマ化されてはいない第2作目があるようなので、そちらも読んでみようかと。

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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