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ユッシ・エーズラ・オールスン著 「特捜部Q ―キジ殺し―」

ユッシ・エーズラ・オールスン著, 吉田薫・福原美穂子訳 「特捜部Q ―キジ殺し―」 (早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/2013年4月初版)を読む。

20230504nohonn (1)
※さすが110円で買っただけに、背表紙が色焼けしています。

いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。
なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…

解説:恩田陸(作家)
定価(本体1040円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

古本屋で見つけ110円だったので即購入。

早速読み始めました。

「特捜部Q」シリーズの第2弾ですが、こちらとしては小説の第3、4作を既に読んでいますし、映画は5作まで観ています。

事件自体は1話完結なので読む分には問題は無いのですが、第3、4作ではレギュラーとなっている個性的なキャラ(ローセ)の初登場だったり、主人公の元同僚(ハーディ)がまだ病院でウジウジしていたりと、主人公側のまだ出来上がっていない設定に頭の整理が必要でした。

また、1作目と同じく上下巻の分けてもいい厚みですが、1作目と同じく一気に読了とは行きませんでした。

途中で長崎尚志著「黄泉眠る森 醍醐真司の博覧推理ファイル」を挟んでの読了です。

本作は結構残虐な場面が多く、読んでいるコチラ側にしんどい部分があったのも時間のかかった原因か。

相変わらず面白かった。

リアルと非リアルの混在がちょうど良い物語。

ですが、第1、3、4作と比べると順位としては一番下か。

映画版は胸糞が悪くなる場面が多かったのですが、個人的には1番好きでしたが・・・

1作目のヒットに続けと作者が張り切りすぎたのかな。

残酷シーンがダメな人は決して読まないように。

私もお腹いっぱいでしばらく「Q」はいいですかね。

今さらながらですが

「特捜部Q」の「Q」って

何かふざけた、B級っぽい名前ですね。

9788740009644.jpg
◆Carl Valdemar Jussi Henry Adler-Olsen 「Fasandræberne」 (2011/DNK)

【特捜部Q/読了作品】
01.特捜部Q ―檻の中の女― 2007年 7点
02.特捜部Q ―キジ殺し― 2008年 7点
03.特捜部Q ―Pからのメッセージ― 2009年 8点
04.特捜部Q ―カルテ番号64― 2010年 9点

【おまけ/相関図】
キジ殺し相関図

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

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