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大森立嗣監督「タロウのバカ(2019)」

菅田将暉氏、仲野太賀氏の共演に興味を持ったのと、本作がデビュー作となるタロウ役のYOSHI君が2022年に19歳で逝去したと知り鑑賞。

tarounobaka001 (2) tarounobaka001 (1)

戸籍がなく、学校に一度も通ったこともない少年。
名前もない彼はなぜか年上のエージとスギオと仲良くなり、彼らからタロウと呼ばれるようになる。
エージとスギオはそれぞれに悩みを抱える高校生だったが、タロウとつるんでいるときだけは、心を開放することができた。
自分たちの町を自由気ままに走り回っていただけの3人がある日、偶然にも一丁の拳銃を手に入れてしまうのだったが・・・。


【点数】 ★★★★★★★★・・(8/10)

【感想・コメント】

出だしよりインパクトのある映像。

(多分)本当の障がい者のエキストラの前で「お前らは生きている意味は無い」との怒鳴る演出には度肝を抜かれるとともに嫌悪感さえ湧きました。

その後は3人の若者たちの行き場のない怒りが非行と暴力と言う形で描かれます。

3人が馬鹿笑いをしながらただただ暴力を繰り返すシーンは正直不快でした。

それぞれの家庭の事情があるはずなのに、そこを描かない演出も疑問でした。

そうですよね・・・出演者につられてレンタルしましたが、監督は大森立嗣氏。

監督の作品は「ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009) 」「まほろ駅前多田便利軒(2011)」「さよなら渓谷(2013)」「まほろ駅前狂騒曲(2014)」「俳優 亀岡拓次(2015)」「セトウツミ(2016)」「光(2017)」「MOTHER マザー(2020)」と観ていますが、回を重ねるごとに苦手な監督になり、特に「光」と「MOTHER マザー」ではインパクトはありながらも登場人物の誰にも感情移入が出来なくて「何故?」と疑問だけが残る作品だった気がします。

本作もそうでした。

挑発的ですがどこか観る側を突き放したような演出。

途中で出て来た宗教団体みたいのは何だったのでしょう?

やっぱり苦手です。

ただ、出演者3人の演技はすばらしく、特にタロウ役のYOSHI君の「やべ~っ!」と言いながらの高笑いは「この子、本当にやばいんじゃないか?」と思わせる鬼気迫るものがありました。

それだけでも観て良かった気にさせますが、この3年後に交通事故でお亡くなりになったとか・・・残念です。

tarounobakaeiganoitibamenn002.jpg

◆「タロウのバカ」  2019年/日本 【119分】
監督:大森立嗣 脚本:大森立嗣 編集:大森立嗣 音楽:大友良英 出演:YOSHI/菅田将暉/仲野太賀/奥野瑛太/豊田エリー/植田紗々/國村隼/水澤紳吾/池内万作

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