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月村了衛著「機龍警察」

月村了衛著「機龍警察」(ハヤカワ文庫JA/2012年12月6刷)を読む。

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大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…
“至近未来"警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作‼
定価:本体720円+税


【点数】 ★★★★★★・・・・(6/10)

【感想・コメント】

早速、購入しました、著者の「機龍警察シリーズ」第1作目。

・・・[完全版]ってのもあるらしいのですが、個人的には小説の[完全版]とか、映画の[ディレクターズカット版]とかは、売れたから出した後出しジャンケンのような気がして好きではありません。

著者のデビュー作で人気シリーズだそうです。

期待して読み始めました。

う~ん、SFとは知っていましたが・・・まさかロボット(言い方が古い)が出て来るとは。

のっけから都内でのテロ組織の操るロボットの暴走と殺戮、それを止めようとする警察側との攻防が描かれます。

正直、この両者のロボットの姿形が文章ではあまり想像できなくて、アクションシーンにはのめり込めなかったのですが、物語はシリアスな警察小説を軸としているため、警察内部の人間ドラマは楽しめる作り。

第1作目ですので説明的になったり、特捜部が他の警察から疎まれるって設定はちょっとパターンかなとは思いますが、今後それは解消されていくのでしょう。

個人的には良く出来たラノベや漫画やアニメの原作的な印象でした。

う~ん、困ったぞ。

そこそこ面白かったし、続きが気になるのですが、興奮して「今すぐに続きを!」ってほどでも無し。

とりあえず

シリーズ2作目では日本SF大賞受賞、第3作では吉川英治文学新人賞受賞したそうですので、3作目までは(いつになるかは分かりませんが)読んでみるとしようかな・・・できれば[完全版]じゃない方を。

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私の様な想像力の乏しい人の為にも、ハヤカワ文庫版「宇宙の戦士」のパワードスーツのように、読んでいる側が“痺れるような挿絵”が欲しいと思った作品です。

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ジャンル : 小説・文学

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