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柴田哲孝著「銀座ブルース」

柴田哲孝著 「銀座ブルース」 (双葉文庫/2011年8月第1刷) を観る。

20230903001 (6)

闇市、バラック、進駐軍、街娼―。
占領下の銀座で、生き延びるためにスリや密売を見逃し、時にはヤクザと通じて日々の糧を得る元特高刑事・武田。
泥を啜って生きてきた男は、やがて、日本政府の駆け引きやGHQ内部の暗闘に巻き込まれて行く。
小平事件、帝銀事件、昭電疑獄事件、そして、下山事件…。
愛する女とのささやかな幸せを求めながらも、昭和史に残る大事件に関わることになる刑事が目にする、瞠目の真実とは―?歴史の闇に迫る、暗黒警察小説。
【収録作品】
Ⅰ.銀座ブルース Ⅱ.殺人鬼 Ⅲ.青いダイヤモンド Ⅳ.帝銀事件 Ⅴ.尾行 Ⅵ.国鉄総裁変死事件 解説:小池啓介(書評ライター)

定価:本体619円+税


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

「下山事件 最後の証言」の著者の終戦直後の占領下を舞台としたピカレスク小説・・・かな。

出てくるエピソードの大半は実際の事件を元にしながら、それを追いながらも悪に染まっていく架空の刑事の姿を連作短編で描いています。

小平事件、戦時中の接収ダイヤ、帝銀事件、昭電疑獄事件、ケージス大佐と鳥尾夫人、下山事件そしてライカビルなど・・・

帝銀事件のエピソードで平塚刑事が銭湯から現場に直行したのは、平塚刑事の手記に書いていましたので、かなり詳細な取材がなされているようですが、登場人物のお名前も実在と架空が入り混じっているようですし、どこまで信じてよいやら分からないお話でもあります・・・まぁ、そこが魅力と言えば魅力でしょうか・・・最後は著者らしく(?)「下山事件」で幕を閉じています。

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また、個人的には主人公のハードボイルドでありながらも人間臭い部分が好ましく思えました。

最初に主人公は悪とも善とも一線をおいた第三の存在を志としていましたが、途中より身内の事情により悪に染まっていき、最後は金のために刑事と言うよりも悪の使いっ走りまで身を落としていく過程が楽しめました。

昭和の名警部・平塚刑事が出て来たのはその主人公との対比なのでしょう。

ラストは・・・まぁ、そうでしょうね。

この手のお話のパターンって感じですが、ある意味ハッピーエンドなのかな。

面白かったです。

20170225-003 ブローニング32口径

実は本書と一緒に著者の「下山事件 暗殺者たちの夏」も買ってしまいまして、同じ著者の「下山事件 最後の証言」とともに「下山事件」関係の本が貯まって来ました。

いずれはまとめて読むつもりなのですが、いつになる事やら・・・・・

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ジャンル : 小説・文学

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