荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
三宅唱監督「ケイコ 目を澄ませて (2022)」
配信で映画「ケイコ 目を澄ませて」を観る。


下町の小さなボクシングジムで黙々とトレーニングに打ち込むケイコ。
ボクシングの才能に恵まれていたわけでもなく、ましてや両耳とも聞こえないというハンデさえあった彼女だったが、地道な努力の末にプロボクサーとなり、今もプロのリングに上がり続けていた。
しかし愛想笑いができず、嘘やごまかしも苦手で不器用にしか生きられないケイコ。
いつしか言い知れぬ不安や恐怖に押し潰されそうになっていた彼女は、“一度、お休みしたいです”と書き留めた手紙を会長に手渡そうとするのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)






下町の小さなボクシングジムで黙々とトレーニングに打ち込むケイコ。
ボクシングの才能に恵まれていたわけでもなく、ましてや両耳とも聞こえないというハンデさえあった彼女だったが、地道な努力の末にプロボクサーとなり、今もプロのリングに上がり続けていた。
しかし愛想笑いができず、嘘やごまかしも苦手で不器用にしか生きられないケイコ。
いつしか言い知れぬ不安や恐怖に押し潰されそうになっていた彼女は、“一度、お休みしたいです”と書き留めた手紙を会長に手渡そうとするのだったが…。
★★★★★★★・・・(7/10)
【感想・コメント】
タイトルは「目をこらして」でも「耳を澄ませて」でもなく「目を澄ませ」となっています。
言い辛いタイトルですが、これはこれで良いタイトルだと思いました。
実話だそうです。
「そうでしょうね」
と言いたくなるようなストーリーです。
リアルで丁寧に描かれたお話。
意地の悪い言い方をすると
盛り上がりに欠ける冗長なお話。
おまけに作りは丁寧ですが余計な部分は語らないし、物語全体が音楽も無く静かです。
ですが、監督はそこを描きたかったのでしょう。
個人的には
観終わった直後は感動するほどでは無く、最後に爽快感はありましたがお話としてはそれほどでも。
やはりオッさんは飢えた無軌道な男が染まっていくボクシングモノが好きなのかな・・・
ただ、やはり岸井ゆきのさんが良かった。
本作で倍賞千恵子さんや広瀬すずさんを押しのけて日本アカデミー賞主演女優賞を獲ったのは驚いた。
最近は彼女の出ている映画やドラマを観る事が多かったが
確かに本作の岸井ゆきのさんはいままで見ていた岸井ゆきのさんではなかった。
彼女が彼女に見えなかった。
その姿を見るだけでも価値のある映画かな・・・・と思います、はい。

◆「ケイコ 目を澄ませて」 2022年/日本【99分】
監督:三宅唱 原案:小笠原恵子 脚本:三宅唱、酒井雅秋 撮影:月永雄太 出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、松本進太郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
第36回 高崎映画祭:最優秀作品賞、最優秀俳優賞(岸井ゆきの)受賞
第77回 毎日映画コンクール:日本映画大賞、女優主演賞(岸井ゆきの)、監督賞(三宅唱)、撮影賞(月永雄太)、録音賞(川井崇満)受賞
第96回 キネマ旬報ベスト・テン:日本映画作品賞(ベスト・テン第1位)、主演女優賞(岸井ゆきの)、助演男優賞(三浦友和)、読者選出日本映画監督賞(三宅唱)受賞
第46回日本アカデミー賞:最優秀主演女優賞(岸井ゆきの)受賞
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タイトルは「目をこらして」でも「耳を澄ませて」でもなく「目を澄ませ」となっています。
言い辛いタイトルですが、これはこれで良いタイトルだと思いました。
実話だそうです。
「そうでしょうね」
と言いたくなるようなストーリーです。
リアルで丁寧に描かれたお話。
意地の悪い言い方をすると
盛り上がりに欠ける冗長なお話。
おまけに作りは丁寧ですが余計な部分は語らないし、物語全体が音楽も無く静かです。
ですが、監督はそこを描きたかったのでしょう。
個人的には
観終わった直後は感動するほどでは無く、最後に爽快感はありましたがお話としてはそれほどでも。
やはりオッさんは飢えた無軌道な男が染まっていくボクシングモノが好きなのかな・・・
ただ、やはり岸井ゆきのさんが良かった。
本作で倍賞千恵子さんや広瀬すずさんを押しのけて日本アカデミー賞主演女優賞を獲ったのは驚いた。
最近は彼女の出ている映画やドラマを観る事が多かったが
確かに本作の岸井ゆきのさんはいままで見ていた岸井ゆきのさんではなかった。
彼女が彼女に見えなかった。
その姿を見るだけでも価値のある映画かな・・・・と思います、はい。

◆「ケイコ 目を澄ませて」 2022年/日本【99分】
監督:三宅唱 原案:小笠原恵子 脚本:三宅唱、酒井雅秋 撮影:月永雄太 出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、松本進太郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
第36回 高崎映画祭:最優秀作品賞、最優秀俳優賞(岸井ゆきの)受賞
第77回 毎日映画コンクール:日本映画大賞、女優主演賞(岸井ゆきの)、監督賞(三宅唱)、撮影賞(月永雄太)、録音賞(川井崇満)受賞
第96回 キネマ旬報ベスト・テン:日本映画作品賞(ベスト・テン第1位)、主演女優賞(岸井ゆきの)、助演男優賞(三浦友和)、読者選出日本映画監督賞(三宅唱)受賞
第46回日本アカデミー賞:最優秀主演女優賞(岸井ゆきの)受賞
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