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今野敏著「清明-隠蔽捜査8-」

今野敏著「清明-隠蔽捜査8-」(新潮文庫/2020年6月発行)を読む。

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大森署署長として功績を挙げた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として招かれた。
着任後まもなく、東京都との境で他殺体が発見され、警視庁との合同捜査に。被害者が中国人で、公安が関心を寄せたため、事案は複雑な様相を呈してゆく。
指揮を執りつつ、解決の鍵を求めて横浜中華街に赴く竜崎。
彼は大規模県警本部で新たな重責を担うことができるのか――。
隠蔽捜査シリーズ第二章、ここに開幕。

解説:吉田大助(ライター)
定価:本体710円(税別)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

【感想・コメント】

昨年の12月に「棲月 隠蔽捜査7」を読んで、てっきりシリーズ最終回だと思い 「さらば、竜崎伸也!」 と(心で)叫んでしまいましたが、

私の勘違いでお話はちゃっかりと続いていておりました。

シリーズ第二章、開幕です。

隠蔽捜査」シリーズの第7弾で「3.5」「5.5」の短編番外集を入れると9冊目の作品です。

主人公が「隠蔽」に関わる事件と対峙する雄姿を描いた第1作目のタイトルが「隠蔽捜査」だったので、続編から“隠蔽捜査シリーズ”と名付けられましたが、その後の作品では「隠蔽」はほぼ無いし、むしろ主人公はその逆の警官なのでいつもタイトルには違和感を覚えます・・・個人的には。

1作目で警察庁長官官房総務課課長より左遷、警視庁大森警察署署長に移動、そして今回から神奈川県警刑事部長に栄転した主人公・竜崎。

今回は腐れ縁の警視庁刑事部長・伊丹との合同捜査で警視庁と神奈川県警の対立という構図に巻き込まれるとともに伊丹からも妙にライバル視されたり下に見られたりするという状況になる。

また神奈川と言う土地柄で外国人、特に今回は中国華僑との壁や刑事部と公安部の軋轢に悩む・・・っつか

竜崎は悩まないのですよね。

竜崎の考え方や行動は非常に清々しく環境が変わっても考え方や行動が変わらない。

原則原理、間違っていたら直す。

責任は上がとる。

期待を裏切らない竜崎節の炸裂に読んでいる手が止まらず1日で読了。

面白かったです!

著者の作品は(安積班シリーズもそうですが)刑事モノでありながら最後は心地よい読後感。

女性ファンが多いのも納得できます。

ただ個人的には

今回の竜崎の言動には結構理屈っぽくちょっと説教じみた感じも受けました。

また、奥さんの言う通りちょっとパワハラっぽい行動もあったかな。

それでも最後はそれを逆転する面白さがあるのですが「竜崎も年取ったかな?」なんて考えてしまいました。

シリーズ作品としては前回が終わるタイミングだったように思うのですが、それでもなお続けるのは作者に何か意図があっての事なのでしょうが、それがどこに向かっているのかはイチ読者としては見えないし心配な所でもあります(まさか警察庁復帰まで)。

著者の描くシリーズは長期なものが多いので、コチラとしてもこれからも読んでいくつもりです。

これからも変わらない竜崎を、また変わっていく竜崎を楽しみにしています。

最後に一言

「お帰り、竜崎伸也!」

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

tag : 隠蔽捜査ミステリ小説

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