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入院中読書【01】 佐々木譲著「北帰行」

入院のため持ってきた佐々木譲著「北帰行」(角川文庫/2010年9月初版)を読む。

hokkikousyouseti01.jpg

旅行代理業を営む卓也は、モスクワから来たターニャと名乗る女性をアテンドする。
日本語を巧みに操るターニャは、乃木坂で卓也の車を降りるなり、拳銃を発砲し舞い戻ってきた。
彼女は家族の復讐のために来日した暗殺者だったのだ―。
暴力団、ロシアン・マフィア、警視庁、三つの組織に追われ、二人は東京、新潟、稚内と逃避行を重ねることに。
五日間の脱出行の果て二人が見た風景は―。
緊迫のクライム・サスペンス。

解説「新宿のありふれた夜」から「北帰行」へ:福田和代
定価:本体781円(税別)


【点数】 ★★★★★★・・・・(6/10)

【感想・コメント】

結構な厚みがありましたがスピード感ある展開にサクサク読めるハードボイルド作品。

これが著者の小説の良さでもあり、反面物足りない部分でもあります。

エンタメと言えば聞こえは良いものの、600近くの頁数に比べ登場人物を含む人間ドラマの薄さ・・・いえ、決して薄くは無いのですが、登場人物の背景や行動原理、心理描写などがどこか淡白な気がするのは私だけでしょうか。

例えば西股と藤倉の関係。

藤倉ほどのキレる人物がいくら親だからってバカな西股の下にいたのは何故なのか?

例えば寒河江と言う刑事。

事件の狂言回しかと思って読んでいたのですが、彼の背景が見えて来ない処か物語的にも何も役に立たないまま終わった気がします。

例えば主人公とターニャの関係。

深い所で繋がり合う描写が少なかった気がしてラストの「愛している」が何か唐突に思えました。

などなど。

また、コチラの期待を裏切る展開は、それはそれで良いのですが、どうも私の期待とは別に行っちゃって。

いくらクライム・サスペンスだからって物語的に妹を殺すのはどうでしょう・・・まぁ、それで主人公がターニャの気持ちに近づく構図は分からなくも無いのですが。

またラストは、二人はどこか遠くに逃げて欲しかったな・・・

おっと、危ない!

それじゃ私の嫌いなクライムなのにハッピーエンドになっちゃうか。

個人的には道警シリーズよりもこちらの方が映像化に向いている気がする作品でした。

berettam84fsiruba-001.jpg ※藤倉のベレッタM84F シルバー

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