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戸田彬弘監督「市子 (2023)」

配信で映画「市子」を観る。

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長谷川義則は3年間一緒に暮らしてきた恋人の川辺市子に、ちゃんと婚姻届けも用意してプロポーズをする。
その時は嬉しそうにしていた市子だったが、翌日、彼女は突然姿を消してしまう。
やがて、途方に暮れていた彼のもとを、一人の刑事が訪れる。
そして長谷川は、市子のことを全く知らなかったと思い知らされる。」こうして市子の過去を知る人々を訪ねまわり、話を聞いていく長谷川は、少しずつ彼女が生きてきた壮絶な半生を知っていくのだったが…。


【点数】 ★★★★★★★★・・(8/10)

【感想・コメント】

主演の杉咲花さんに惹かれ鑑賞。

先日観た「ある男 (2021)」が “別の自分になりたかった男” の物語だとするとコチラは “本当の自分になりたかった女” の物語。

二人に共通しているのは「普通に生きてい」と言う切実な思いです。

主役の杉咲花さん含む出演者の熱演が伝わる作品で

とても面白かったです。

ただ、個人的にはやや難がある設定や展開だった気がして、細かい所が気になってイマイチ感情移入が出来ませんでした。
物語は彼女を追う恋人の視点と市子自身の視点で語られます。

なので、とても切なく悲劇的に映りますが、介護を苦にして子供を殺す事を悲劇とするには無理がある気がしましたし、そこ後の男の死=殺人もでき過ぎのように感じてしまいましたね。

戸籍や学校への編入など色々と細かい部分を言っても何ですが、端的に言えば

「バレない訳ないだろう!」

という事です。

重度の障碍者を抱えているのならそれなりに設備や機器が必要ですし、そのお金を工面するためには「何もしてくれない」と言われながらも行政の承認、許可や手助けが必要な気がします。

それを一気にハブいて、しかも殺人および死体遺棄まで行いながら逃げ延びられる家族に違和感を覚えました。

ただ、そこスルーしなければその後の市子の物語が成り立たないので、観ているコチラとしては多少のジレンマを感じたトコロでした。

結果、救いのないこの思い物語は主人公のハッピーエンドを許しませんでした。

あれほど拘り続けた「市子」と言う自分の名前を、婚約者の思い出と共に葬り去る事で彼女は生きる決意を固めます。

歌を口ずさみながら去っていく彼女の姿に「この先、幸あれ」と思う反面、一線を越えたモンスターのイメージが重なります。

杉咲花さん、お見事でした!

◆「市子」 2023年/日本 【125分】
監督:戸田彬弘 原作戯曲:戸田彬弘 脚本:上村奈帆、戸田彬弘 撮影:春木康輔 音楽:茂野雅道  出演:杉咲花、若葉竜也、森永悠希、倉悠貴、中田青渚、石川瑠華、大浦千佳、、渡辺大知、宇野祥平、中村ゆり

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