fc2ブログ

入院中読書【26】 東野圭吾著「ブルータスの心臓」

院内にあった東野圭吾著「ブルータスの心臓」(光文社文庫/2011年6月第37刷)を読む。

20240420eigagazouta (1)

産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。
将来を嘱望される彼は、オーナーの末娘・星子の婿養子候補になるが、恋人・康子の妊娠を知り、困惑する。
そんな矢先、星子の腹違いの兄・直樹から、同僚の橋本とともに、共同で康子を殺害する計画を打ち明けられ・・・。
大阪→名古屋→東京を結ぶ完全犯罪殺人リレーがスタートした!
傑作長編推理!
※1989年作品
定価(本体571円+税)


【点数】 ★★★★★★・・・・(6/10)

【感想・コメント】

冒頭、作業用AIロボット事故(?)の場面から物語は始まりますが、すぐに主人公を含む3人の男たちによるそれぞれの野望とその障害になる1人の人物の殺害計画へと舞台は変わります。

そして紹介文でも触れている本作にキモとなる完全犯罪殺人リレーの実施、しかし思わぬ誤算と何者かの介入。

そんな中でも主人公は完全犯罪の実現に向け、警察の捜査を欺きながら、第2第3の殺人計画を実行に移していく・・・と物語は進むので、コチラとしては

主人公VS謎の黒幕とのコンゲーム+アリバイを崩そうとする警察との攻防

がメインとなり後半のクライマックスに繋がるのかと予想していたのですが、

中盤、1人の女性の登場により物語はまた違った方向へ。

忘れかけていた冒頭の(作中では数年前に起こった)作業用AIロボット事故が何故か絡んできて読んでいる側を困惑させます。

物語が進むにつれ「あれ、真相解明までページが少なくなって来たんだけど大丈夫か?」とコチラが心配する中で、事故の真相が明かされ主人公とともに物語は幕を閉じます。

え~、殺人事件の黒幕、第1の殺人の真相、トリックの解明など、著者の作品ですのでキチンと解明、伏線の回収はされているのですが、まさか作業用AIロボット事故の方でオチを付けて終了すると思いませんでしたので、どうもアッサリと物足りなさを残こして終わった感がありました。

聞けば本作は35年前の作品、そう言えば著者の作品の初期って何となく理数系っぽく完璧だけど簡素に感じる物語が何作かあったな・・・なんて懐かしく思いました。

物語的にも時代を感じさせる古臭い部分は少なかったのですが、監視カメラ、位置情報、情報セキュリティやSNSなど、現在ではかなり無理が生じるトリックでしょうね。

と言うか、主人公の様な犯罪を行っても会社のトップに立ちたいって権力とカネの執着や上昇志向などの意識を持った若者自体がもう時代遅れなのかもしれません。

20240420eigagazouta (4)

※2011年には映像化もされているようです。主人公は藤原竜也さん・・・小説のイメージには合っている気がしますので機会があれば観てみたいです。

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720

関連記事

テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

tag : 小説ミステリサスペンスドラマ

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Tommy荒野

Author:Tommy荒野
2006年1月開設。
わかちゃいるけどやめられない。
そんなの綴って18年目。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
フリーエリア
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログ内検索
リンク