乙一著 「さみしさの周波数」

やっぱり乙一著「さみしさの周波数」(角川スニーカー文庫/2003年刊)を読む。

さびしさの

「お前ら、いつか結婚するぜ」
そんな未来を予言された小学生の頃。
それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。
しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった・・・。
「未来予報」「手を握る泥棒の話」「フィルムの中の少女」「失われた物語」の四編を収録した、短編の名手の傑作集!


既に「きみしか聞えない−CALLINGYOU−」を読んでいるので泣かされまいとの覚悟は出来ていた。
が、やはり「未来予報」でやられた。

本作は超能力(?)あり、ホラーありの多彩な短編集。
読みやすい文章でサラリと描きながらも、すがすがしくもせつない後味。
物語の面白さで言えば「手を握る泥棒の話」が一番だろうが、私が気に入ったのは「失われた物語」。
どこかにありそうな設定なのだが・・・よく考えると見当たらない話。
物語全体に静かなクラシック音楽が流れているような、美しくも悲しく、最後は味わい深い余韻を残す。
本当に著者は憎らしいほど上手いと思う。
人をくったような“あとがき”もそうだが、してやったりと笑っている著者の顔を想像してしまい、何かとても悔しい気持ちになる。

くそっ!

おまえなんか!

読んでやる!

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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

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