秦建日子著 「推理小説」

秦建日子著「推理小説」(河出文庫/2005年刊)を読む。

推理アンフェア

会社員、高校生、編集者…面識のない人々が相次いで惨殺された。
事件をつなぐのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞のみ。
そんな中、出版社に届けられた原稿には事件の詳細と殺人予告、そして「事件を防ぎたければ、この小説の続きを落札せよ」という要求が書かれていた…。


古本屋にて105円で売っていたので購入。
篠原涼子主演でTVドラマ化された「アンフェア」の原作。
番組自体は時々観ていたが、なんせ展開が早かったもので、途中から話についていけず最終回も観ていない。
(それでもスペシャルは観たので、犯人はわかったけど)
著者のデビュー作らしいが、今まで脚本を描いていた人なので、文章は読みやすく、風景描写も視覚的で分かりやすい。
1日で読了。
殺人予告小説の入札と言うアイデアは斬新だが、それ以外はきわめて地味なトリック。
タイトルは「推理小説」だが、推理小説ファンには物足りない造りだろう。
それに、なんと言うか・・・・

“深み”がない。

したがって“余韻”もない。
個性的な主人公ではあるが、彼女の怒りや苦しみが今イチ伝わってこない。
犯人の動機もどこか薄い気がする。
全体的に面白く、読みやすい小説ではあるが、どこかTVドラマのように軽い感じがする作品だった。

※気軽に読むにはいいかも・・・ドラマみたいに登場人物もトリックも複雑じゃないし。

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テーマ : 推理小説・ミステリー
ジャンル : 本・雑誌

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